アドレナル・ファティーグ  医学情報

クリックすると元のサイズで表示します

医者も知らない「アドレナル・ファティーグ」 ジェームズ・L・ウィルソン著 本間 良子訳 本間 龍介監修 中央アート出版 2011.5.10出版

アドレナル・ファティーグとは、非アジソン病副腎機能低下のことである。日本で、このことについて理解している医者は、訳者の本間 良子医師と監修の本間 龍介医者スクエアクリニックhttp://www.squareclinic.net/しかいない。残念なことだ。

著者のジェームズ・L・ウィルソンhttp://www.adrenalfatigue.org/氏もおそらくあなたの主治医にこの本を渡しても理解できないだろうと言っている。それほど、今の医者は柔軟性と基本の生理学を忘れている。

頭の悪い僕などはすぐに理解できた。これは非常に当たり前のことだが、このような視点が無いのが現代医学。局所(専門的)な分野に入り込み、化学的な治療しか考えらなくなり、全体的な生理機能を忘れてしまった上に、頭が良いだけに頑固になり(素人が自分より知っているということにプライドが許さないようだ)、自分の知らない事は否定するという現代医学。

だから、当たり前のことが、とても素晴らしい理論になるのが、現代医学である。これは現代医学の“盲点”である。

ひとことで言うとこの本は素晴らしい。盲点を捉え、核心を突いている。このことが理解され多くの人が救われることを望みたい。

さて、このアドレナル・ファティーグであるが聞き慣れない言葉である。どのような症状があるのだろうか?日本語で病名を付けると「非アジソン病副腎機能低下」ということになるようだ。医学部では、副腎機能の低下はアジソン病と習う。ここで言う「非アジソン病副腎機能低下」とは、

アジソン病http://www.pediatric-world.com/asahikawa/fukujin/p06.html(10万人に4人の発症率)と確定されない機能低下状態(副腎疲労)のことである。

アドレナル・ファティーグのファティーグとは“疲労”のことである。この病気の際立った症状が“疲労”なのだ。

まず、あなたが耐えがたい疲労感を医者に訴えても、まず、副腎疲労を疑うことは無い。そのような考えは頭の中には全くないのだ。大抵は、血液検査やその他の病気について除外診断検査をして、何もなければうつ状態かうつ病とされてしまう。実は、アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)かもしれない。この概念が無い事は不幸だと思う。

著者の ジェームズ・L・ウィルソン氏はこう言っている。p41

“アドレナル・ファティーグを患う人は、低血糖症を伴う事が多い。アドレナル・ファティーグが悪化するにつれ、頻発する呼吸器感染症、アレルギー、鼻炎、喘息、風邪などの表面上関連のないようにみえる疾患や、線維筋痛症、慢性疲労症候群、低血糖症、成人発症の糖尿病、自己免疫疾患、アルコール依存症など数多くの健康問題を招く”

“副腎は精神状態にも影響を与える。恐怖や不安、うつ状態が強まる傾向がある。そして、混乱したり、集中できなくなったり、記憶力が冴えなくなったりする。正常な時より忍耐力がなくなり、イライラしやすくなる。”

そして、アドレナル・ファティーグは近代医学ではっきりと認識されていないが、この症候群は人生に大打撃を与える。“

あなたの、どうしても改善しない、慢性的な疲れ、自己免疫疾患、アレルギー、うつ(元気が出ない)はアドレナル・ファティーグが原因かもしれない。

慢性的に炎症(自己免疫疾患や喘息などのアレルギー)があったり疲れがとれずうつ気味なのは、副腎疲労により炎症を抑えるコルチゾールの産生が低い、または、低血糖によるものかもしれない。

驚いたことに、今の医学にはこの視点が全くない。



ストレスは自律神経の中枢である視床下部に働きかけ、脳下垂体を通じて副腎にホルモン(ACTH)が副腎を刺激し、コルチゾールの産生が増加する。(アルドステロンも増加する)コルチゾールは、肝臓に作用し糖新生を促進し、一方では炎症を抑え細胞を守る。

ストレスが重なると、副腎は疲労し、上記の働きがうまくいかず、低血糖、低血圧、慢性疲労から様々な病気に結びつく。

では、アドレナル・ファティーグの簡易的なチェックをどうぞ。

アドレナル・ファティーグ簡易チェックhttp://adrenalfatigue.jp/test/
1. 朝起きるのがつらい
2. 疲れが取れない。
3. 塩辛いものが無性に欲しくなる。
4. 倦怠感(エネルギー不足)。
5. 日常的なことが、とても疲れる。
6.性欲の低下。
7.ストレスに対処できない。
8.病気や怪我、外傷(トラウマ)から回復するのに時間がかかる。
9.頭がクラクラする。
10.軽度のうつ。
11.人生のすべてが虚しい。
12.PMS(月経前症候群)の悪化。
13.カフェインがないと、仕事ができない。
14.思考が定まらず、ボーっとする。
15.記憶があやふや。
16.午前10時まで目覚めない
17.午後3時から4時の間はぼんやりしている
18.夕食後、やっと元気になる
19.仕事がはかどらない。

自己診断テストはこちら
http://adrenalfatigue.jp/check/
※この自己診断テストは、非常に答えづらい。本間医師に是非改訂してもらいたい。


このアドレナル・ファティーグから快方に向かうには、間違った治療を止め(現代のほとんどの病院で行われている化学的な治療は、副腎の機能を低下させる。例:ステロイド(コルチゾール)の投与など)、この病気を認識することである。認識できれば、自分で改善できる。

尚、日本の病院では、おそらく上記スクエアクリニックでしかできない。参考までに、検査法は以下の通り。

1) 唾液ホルモン検査
2) 24時間尿中コルチゾール検査
3) 血液検査
4) ACTH負荷検査

アドレナル・ファティーグの改善

アドレナル・ファティーグのための食事については細かいので、本書を熟読願いたい。
避けるべき食品について記載したい。

精白砂糖、MSG(グルタミン酸ナトリウム)、アステルパームなどの脳神経毒、摂られずにいられない中毒食品、GMO(遺伝子組み換え食品)、カフェイン、チョコレート、トランス脂肪酸(硬化油、ショートニング、マーガリン、ピーナッツバターなど)、揚げ物、ファストフードなどのジャンクフード、アレルギー食品、中毒になっている食品(無性に食べたくなる食品)、アルコール、清涼飲料水など。他、喫煙。

そして、何か食事をした後に、非常に眠くなったり、だるくなったり、鼻水が出たり、ボーっとしてしまうときは、その食品は取るべきではない。身体の反応に気をつけてもらいたい。それで避けるべき食品はわかる。鼻水が出るような食べ物はダメである。食物日記をつけると把握できる。

他、気になった記載事項

P276
ジェームズ・L・ウィルソン医師は以下のように述べている。
歯科疾患の項目
・水銀の詰め物、水銀アマルガム(水銀は直接コルチゾール濃度を抑制する)。

※アマルガムについてはその危険性についていろいろ言われているが、これに対処してくれる医者は実際少ない。私もアマルガムだらけだ。いつか詰めかえたいと思っている。その時はまたレポートしたい。

・抗生物質の使用による腸内細菌叢の不均衡による腸内毒素症(有害細菌、カビ、酵母などの有害微生物による)はアドレナル・ファティーグに関連している。


・食生活とアドレナル・ファティーグ
 「ごみを入れれば、ごみしか出てこない」もし、「ごみ」を食べれば、体は最終的に疲れ果ててしまう。

・アドレナル・ファティーグは、月経前症候群(PMS),月経出血量の変化、つらい更年期障害と関係している。

・アドレナル・ファティーグを患う人の低血糖症状は、午前10時頃、午後2時頃、午後3時から4時の間に起こる事が多い。
※この時間帯に身体がだるく、眠くなる人は副腎機能疲労による低血糖症状(脳に糖分が足らないことによる)を患っている。コーヒーが欲しくならないだろうか?低血糖症状は、糖尿病に結びつく。

幸いなことにこのアドレナル・ファティーグは自分で改善できる。しかし、アドレナル・ファティーグの概念を知らなければ改善することはない。このブログを読んでこの概念に気づいた方は幸いである。

本書には細かく生活改善の方法やとるべきビタミンなどが記載されているが、私が常に言っていることで改善できるはずである。
それは、
1. 食生活の改善
玄米菜食、豆類、ごま類、ワカメなどの海藻類、野菜類、魚類、シイタケなどの茸類、いも類、味噌汁。※特に問題がある人は、野菜ジュースを毎日作って飲む事をお勧めします。1〜1.5リットル(一日で)
2. 早寝早起き(夜更かしをしない。夜更かしは万病のもと)
3. 適度な運動
4. ストレスに対処する

これを3ケ月続ければ必ず改善できるはずです。

そして、もうひとつ、私の専門である自律神経免疫療法http://immunity-club.com/(福田―安保理論、私のブログも見てください)、自律神経と白血球の関係について学べば、大抵の医学書及び専門書、病態生理は専門家でなくてもほとんど理解できます。ぜひ、安保徹教授及び福田稔医師の書籍(多数出版されたいます)をお読みください。見えない世界が見えてきます。

生きているのは“苦”そのものですが、苦痛から少しでも解放されますように・・・。
15



2011/8/14  18:15

投稿者:元気

本間龍介医師

コメントありがとうございます。このアドレナル・ファティーグはとても重要なので再度記事にしています。多くの人がこのことを知ることにより、救われると思います。

2011/8/13  10:35

投稿者:本間龍介

本をご紹介頂きましてありがとうございます。
アドレナルファティーグの治療の基本は食事ですが、カイロプラクティシャン(接骨院の先生)やハーブの先生などのお力をお借りしてチームで患者さんの笑顔のために診療しております。
ぜひともアドレナルファティーグの治療にも取り組んでいただけるとありがたいです。治療に際してご不明なことがありましたら、お手伝いさせてください。
突然の投稿お許しください。 本間龍介

http://www.squareclinic.net/

2011/7/24  23:08

投稿者:元気

どんぐりさん

元気そうで何よりです。傾聴講座も交流分析も出席しました。そう、意外と単純なことを当たり前のように考え、実は理解しておらず誰かに言われて初めて気づく。まさに盲点。だし、実は、シンプルに自由に思考すれば本質が見えてくるはずだと僕はいつも思っています。

試験の結果、楽しみにしています。ありがとう。会える日を楽しみにしています。

2011/7/24  23:03

投稿者:元気

みーたんさん

関係ありありです。アドレナル・ファティーグの人は、塩辛いものが好きです。ポテトチップスなど袋ごと食べてしまいます。副腎でのアルデステロンの分泌が減少し、腎臓におけるナトリウム貯蔵が減少、尿として排泄されナトリウムと水分の損失を招きます。

身体の生理機能は全て相互に絶妙に、微妙に関連しあっていますよね。

2011/7/24  9:47

投稿者:どんぐり

おはようございます。

大変ご無沙汰していました。お元気ですか?
昨日はお会いできるチャンスでしたが試験の方に集中していて
お会いできず残念でした。
僕も一緒に講習会聴きたかったです。
「傾聴講座」は一昨年受講してすごく勉強になりました。
次回の講習会がきまったら受講したいと考えています。。。

>当たり前のことが、とても素晴らしい理論になるのが、
>現代医学である。これは現代医学の“盲点”である。

ここが肝と感じました。( ..)φメモメモ
そういう「眼差し」で見る洞察力スキルをつけたいです。

実は数学も同じような盲点があり問題を解くのに2000年かかった
ものもあります。

人生とて同じかもしれません。「気づき」最近僕のキーワードになっています。

追記
コメントありがとうございました。
無事試験は終わりネットでの発表は8月中旬
郵送認定状は9月上旬の予定です。自分なりに頑張って楽しんできました。またの機会にブログアップいたします。



http://blog.goo.ne.jp/takumiaoigoo/

2011/7/24  7:22

投稿者:みーたん

低Na血症…多いんだよ…。
繋がるかも…。

2011/7/23  5:09

投稿者:元気

菜の花さん

いやあ〜何というか。。。暇なんですね。

2011/7/22  22:03

投稿者:菜の花

いやあ〜元気君凄い。


※投稿されたコメントは管理人の承認後反映されます。

コメントを書く


名前
メールアドレス
コメント本文(1000文字まで)
URL





AutoPage最新お知らせ