恐怖、不安、罪悪感の根源とは  メンタル

私はこれまで感情中毒の危険性について述べて来た。

しかし、これは感情を出してはいけないということではなく。むしろ自分の感情をオープンにすることが大切である。

情緒不安定な人は抑うつ的、不安、心配、強迫的、恐怖感、罪悪感を持っている。
ではその感情はどこから来ているのかというと、その人の社会的モデル。つまり両親である。

情緒不安定な人は”今”に生きていない。常に過去に反応し未来に備える。
では何故そうなったのか?

感情を抑えて生きて来たからである。子供の感情を受け入れることが出来る両親であれば子供は感情を適切に開放出来て、その感情に対して不安や恐怖感、罪悪感など持つ必要も無い。

この国に限らず、完璧な両親は存在しないので往々にしてこのようなことが起こる。
家庭でも学校でも、愛情では無く道徳観に基づいた教育が行われる。愛を道徳と勘違いしているケースは多数にみられる。ただ子供を愛すればいいだけなのに、そこに道徳観を持ち込む。

そしてそれを教育だと勘違いしている。

こうしなさい、ああしなさい、それはダメ、これもダメ、あれもダメ、それではダメだ、早く寝なさい、はやく起きなさい、なにやっているの、どうして、がまんしなさい、がんばれ、たいしたことは無い、心配するな、強くなれ、負けるななど。

これはすべて子供の感情に寄り添う言葉では無い。感情を無視した言葉である。
親は常に子供に指示をする。それは支持ではない。

子供は感情を理解してほしい。怖かった。そう怖かったの〜でも私が一緒にいるから大丈夫だよ。疲れた〜。そう疲れたの。一緒に休もうね。

しかし、子供が恐かったと言ったときにこういう親は多い。負けるな、恐くない、情けない、もっと頑張って乗り越えよう。

疲れた〜。それぐらい疲れるな。

あのな、世の中にはもっと大変な人がいるんだ。お前は恵まれている。感謝しろ。
全くその子供の感情への寄り添いは存在せず。子供にとって意味の無い言葉が押し付けられる。

それを日常的に行うことになると、子供は感情を隠し、押し殺し、親の気にいる様に振る舞うようになる。

そして自分の感情を失い、親に好かれる為に無駄な努力を重ねることになる。しかし、親は子供がどんなに努力をしても決して認めることはなく、もっと頑張れ、お前なら出来ると言い出す。

この時に子供は感情を抑えることを学び、ひとたび感情が芽生えると恐怖感や罪悪感や不安を覚えることになる。

その子供が上手に世間と交流するには、感情のコントロールが必要だと考え、対人関係に感情では無くテクニックを持ち込み、それを身に着ける。

しかし、それは莫大なエネルギーを必要とする。身体の反応を抑え込み、自らの感情を抑え込む。そして表情や振る舞いを創り上げる。

まさに”偽りの自己”になるのである。これは並大抵のエネルギー
では無いので、いつか何らかの形で爆発、暴発する。

その多くは精神的に壊れ、自己破壊的に陥ることが多い。こうして遅かれ早かれ、その人は社会に適応できなくなる。

狂ったところでその人が、このことに気づけばいいのだが、そのようなことは誰からも教えてもらっていないうえに、すでに感情の表出を長年抑えていたために、自己がどこにもなく、感情がわからなくなっているケースが多い。

そしてこのような人は友人が全くいなかったり、両親との関係が破たんしたりしていることが多い。
ここまでいかなくても両親との間に問題を抱えている人が多いのはこういうことだ。
私は感情中毒は恐ろしいといつも話をしているが、こういうことだ。

情緒不安定な人は、厳しい内なる親がいつも自分を裁き、内なる子供がそれに押さえつけられている。

どちらも自分が生き残るために創り上げてきた、2つの自己である。
そしてその内なる親はとても厳しい。いちいち指示をして内なる子供に不安や恐怖や罪悪感を与える。

それではダメだ、まだそんなことをやっているのか、情けない、もっと頑張れ。
内なる子供は常に責められる。

つまり情緒不安定な人の脳内ではこのような過去の記憶に基づく、感情中毒物質が常に放出され目の前には過去の記憶が無限ループのように展開される。

それに気づかないので、このような人は全く”今”に気づくことなく、過去の中に閉じ込められ自動的、機械的に幻想の世界を生き、その幻想は”今”を超えて、未来の過度な自己防衛に費やされる。

世界には恐怖しか存在しないのだ。

私は感情中毒に陥らないようにと言っているが、皮肉なことに感情を抑えて生きると、感情中毒の中に閉じ込められるのだ。

大切なのは、自分の感情を素直に表現して解放(開放)してあげることだ。

内なる厳しい親を優しい親へと変容させ、そして内なる子供へも優しくしてください。
どこにも敵はいないのです。

恐れそれがこの世界を恐怖に陥れています。その根源は何か?考えてみることです。



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杉浦さんですね。森下敬一氏や千島学説はその通りだと思います。いつもありがとうございます。
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