前回の
『知らずにオーディション合格!?』のショックから立ち直る間もなく、アンサンブル第一回目のミーティングに参加。
指定された教室に行くと、小さい部屋は十数名の男女学生で一杯。顔ぶれを見て愕然とする。言わば・・・歌科のエリート集団。チャペルや大学の大きな行事でソロを歌う常連組。中にはセミプロとしてすでにスタジオ契約している子もいる。
場違いだ!
と思って、逃げようと回れ右したら、先生が入って来て閉じ込められる。
万事休す!
山のような楽譜とツアーの日程表が配られ、とっとと説明が始まる。
学校の代表として行く訳だから、音楽的にも学生としても模範的であることを求められる。故に・・・
ツアーを理由に成績が下がったり、遅刻・欠席をしたり、素行に問題が有ったら即刻クビ・・・
みたいな説明があって、「はい、サインして」と紙がまわってきた。いつものクセで、内容も読まず流れでついサインする。
(注:良い子はマネをしてはいけません。アメリカは契約社会なので、契約書にサインをする時は慎重に!!)
すぐ、練習が始まる。
歌うパートの発表。男女各3パート2名ずつ、計12名編成。
それぞれのパートの2名が二手に分かれることもあるので、上がファースト、下がセカンドになる。つまり、もし全員が分かれたら、12パートになる。(こんな複雑な曲は聞いたことがない!)
で、私の担当は、ファーストソプラノ(出た!分からないヒトは、前回の留学記を参照)。つまり、12パートの一番上!!
・・・・・マズイ、目立ちすぎる
と慌てる間もなく、即刻初見で譜読み。
う、上手い!!
みんな、さらっと歌って、絶妙なハーモニーを作る。気持が良い。だんだん、「このまま参加してようかな」という気になってくる。
私はといえば、ソプラノだからメロディが多いのは助かるが、発音の分からない単語が多すぎで、ほとんど母音でごまかす。・・・冷や汗が出る。
しかし、一体何曲あるんだ?えらく多い。
15曲?!ひぇ〜!
ココロの中で叫ぶ。(イメージ画像:ムンクの『叫び』

)
じゃ、一ヶ月で暗譜しとくように
という爆弾宣言

を残して、ディレクターは消える。
目の前がクラクラする。
しかたがない。
睡眠時間をまた削るかぁ〜!!!!

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