「あめりかアルバムNo.15 アルバイト(その1)」
アメリカ留学記
うわ〜、留学記1年6ヶ月振りですね。久し振り過ぎです!
今回は、私が大学在学中に体験したアルバイトの数々から
思い出深いエピソードを。
初回は「留学生の
女の子(実は27才ですケド)
泥棒に間違えられる」の巻です。
大学3年目からアンサンブルツアーに出たので、奨学金で学費と寮費は全額免除になったけど、2年目は無収入だったので、学費の支払いが・・・とういことで、学業のかたわらアルバイトすることになりました。
今はどうかわからないけど、当時は留学生は「校内でのみ、週20時間以内、最低賃金で」という制約付きで、アルバイトが認められていました。もちろん、そのために学業がおろそかになって、単位を2クラス以上落としたり、成績平均が2.0ポイント以下になったり、出席日数が足りなくなると、学生ビザが取り消されてしまうので、かなり学校から厳しく監視されます。(だってそういう生徒を出すと、学校の責任になってしまうので)
あ、ちなみに成績平均って、A=4 B=3 C=2 D=1 F(落第)=0 を取得単位で
掛けて平均値を出します。つまりオールAの生徒は4.0ポイントという記録が残ります。
2.0は平均Cなのでまあまあってところかな。向こうの大学は、入試が無いとよく言われますが、高校時代に取ったこのポイントと全国学力テストの成績で、申請出来る学校が限定されるので、実は入るのが「簡単」というわけではありません。大学院に行く時も、他の学校に転入するときも、この成績記録はず〜っとついてまわります。
話がそれましたが、「学費はむこうでアルバイトでなんとかする」という考えは、甘い!ということが、これでわかります。おまけですが、私の場合は奨学金のため、この規定は平均3.0以上に引き上げられていたと思います。(キツッ!)
さあ、やっと本題。
私のバイトは、学生食堂と図書館の掃除。
今回は、図書館のそうじ編です。
声楽専攻だったけれど、なかなか自分の課題曲を練習する時間が取れなかった当時、このバイトはと〜っても好都合でした。とういうのも、図書館閉館後、掃除機をかけながら、大声で歌い放題だったから。各階に1人ずつ配置されていたので、人にメーワクかけることもなく、伴奏をウォークマンで聴きながら(もちろんテープですけど)、2時間ぐらい歌いまくっておりました。
そして、ある雪の夜のこと。
いつものように掃除機をかけ終わり、この日は私が最終チェックの担当だったので、戸締りや消灯を確認して、非常階段から外に出て、ルンルン気分で寮に戻りました。深夜、図書館の周りは、警察と警備のパトカーのサイレンで大騒ぎになっていたとも知らず・・・。
次の日、警備員のバイトをしている友人から、「サラ、夕べ図書館の掃除の日だった?」
と聞かれ、「うん」と答えると、彼はニヤっと笑って、
「実はね夕べ、非常ドアが開きっぱなしの警報が鳴ってさ、警察と僕らで駆けつけたんだよね。泥棒かと思って、全館捜索したけど誰も居なくて。そしたら、非常階段のところの雪の上に、小さな子供みたいな足跡が点々と女子寮まで続いていてさ・・・(ニヤニヤ)」
きゃー、私でした!
雪が重いドアの隙間に吹き込んで、私の力では締め切れてなかったらしいです。
笑い話で終わって、本当に良かった。
あー、そういえば、色々事件起こしていますね。幸い大事には至りませんでしたが。
大学院で声楽科助手として教えていたとき、オペラハウスのなかにスタジオをもらっていましたが、床のカーペットに置いていた電気ポットを消し忘れて空焚きし、危うくオペラハウスを焼いてしまうところでした。ポットが熱でショートしてくれたので助かったんですけどね。カーペットにはまだ、その時のこげ跡が残ってるかしら?
神様から守られていましたね〜。感謝です。

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