私の行った大学は、私立のクリスチャンスクールだったので、規則もとっても厳しくて、授業は男子学生はスーツにネクタイ、女子もワンピースやスーツにハイヒール。ジーンズなんかとんでもない!という校風でした。でも、時々あるのですよ。さっすがアメリカ!みたいなイベントが。
ある真夜中、ルームメートから叩き起こされて、「ほら、アンタもすぐに準備して!」と言って渡されたのが、ナイトガウン。(たとえ、女子寮でも、廊下をパジャマのままではウロウロ出来ないほど、キビしい)「なに?火事?」廊下に出てギョッとしました。そこには、頭にカーラー、または寝癖でもじゃもじゃ頭の女の子がいっぱい。よく見ると、わざわざムースで髪を逆立てているみたい。おおきなぬいぐるみを抱えている子もいれば、パックでオバケのように顔を真っ白にしてる子、口のまわりに歯磨き粉を塗りたくり、歯ブラシとコップを手にしてる子・・・。そして、みんな大騒ぎしながら学生食堂のあるカフェテリアへ。
「ちょっと!そんな格好で外に出ちゃいけない規則じゃ・・!?」でも先頭切って走ってるのは、寮母さん役の上級生!
カフェに着くと、いるわいるわ、パジャマにシェービングクリーム塗りたくりの男子学生たち。500人ぐらいの寮生で超満員のカフェは大騒ぎ。
ふと見ると、ウェイター用のエプロンとボウシをかぶっているのは、いつも超キビしいと評判の○○教授!!見渡すと朝食の給仕をしているのは、大学の先生方。えらそうにふんぞり返っている生徒たちのテ−ブルを回って、コーヒーやオレンジジュースのおかわりを「いかがですか?」なんて、ついでます。そして、いつもエラそうにしている生徒指導の教授を、食器洗い用のベルトコンベアーに乗せ、ホースで水をぶっかけて、クレージーナイトはめでたく終わったのでした。
これが、この大学の名物、「ミッドナイト・ブレックファースト(真夜中の朝食)」だと知ったのは、あとでルームメートから聞いてから。「だってアンタ、あんまり英語わかんないから、説明してもムダとおもってぇ」だって。あーびっくりした!
さすが、アメリカです。遊びのケタがちがう!
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