梵天ニュース3月号  

年に数回、木りん倶楽部に御縁を頂いたお客様にお送りしているニュースレター「梵天ユース」の原稿です。

 皆様いかがお過ごしですか?今年初めての梵天ユースをお届け致します。
 早いもので、季節はもう春。今年の梅は例年より見事に咲いています。「松竹梅」で梅は寒さに耐えながら雪の中で花を咲かせることから、「生気・活気」を意味するそうです。

 
 小説家の山本一力さんの時代小説が私は大好きです。山本さんの座右の銘は「明日は味方」。大きな挫折を乗り越えて来た半生が窺えます。高知から東京に出てきて、高校を卒業するまでの4年間、新聞配達を続けました。「夜明け前の4時、氷雨が肌を突き刺すように指先にかみついてくる。その経験は自分の人生を決定づけた。」と言います。「目の前のことを片付けないと、前には絶対進めない。」ことに気づいたからと。
 
 さらに40代半ばになって、2億を超える借金を背負います。でもそこで気付いた事は、「苦境に直面した時、自分をなぐさめてちゃダメなこと。どうしてうまくいかないんだ。どうして不幸なんだと自分を哀れんだら問題が大きくなるだけ。やっぱり目の前の自分が置かれている状況と自分がやらなければならないことを真正面から見つめないといけない。」この話を聞いた時、まだまだ過去に囚われてた自分に気付かされました。


「嫌なことがあると、人は『どうしてこんなにツキがねえんだ』と思う。でも一夜漬けでヤマが当たるのをツキと思うのは思い違い。なぜなら全然力がついていない。本当にツイてるヤツってのは必死こいて勉強してたヤツ。ツイてないなんて嘆きたいときは、自分の今を見直した方がいい。」「小説『蒼龍』で書いたが、ツキがないと嘆く主人公がふっと思い返して気づく。自分を大事にしてくれる嫁さんがいて、子供がいて、周りの人に恵まれて、しかも自分はやりたいことをやっている。そんなオレのどこにツキがねえんだと。」
 
 バブルの頃、株や不動産の投資で、大儲けを繰り返す人達が大勢いました。社会もその人たちを取り上げては称賛していました。しかし、その考えが今でも正しいと思っている限り、人は幸せにはなれない。そして「足るを知る」大切さを山本さんは語ります。


「夢が持てない。希望が持てない。明日が見えない。若い人が悩むのは、突き詰めれば二つ。その一つは人との関わり合い。そのヒントは『小人は縁に気付かず。中人は縁を生かせず。大人は袖すり合う縁でも縁とする』人とのつながりがうまくいかずに悩んでいる人は、『俺ってなぜ人と縁がないんだろう」「私って人付き合いが下手なの」と思っています。本当は下手なのでなく、縁に気付いていないだけ。なぜ気付かないのか。それは相手を見ていないから。
 
 自分でテンションを高めて目を開き、心を開いたら、気付かなかった縁がいっぱい見えてくる。そしてその縁に気付くだけで人との関わりが変わってくる。さらに縁を生かす、袖すりあう縁でも縁とすることができる人はチャンスにも恵まれ、物事がどんどんいい方に展開してくる」
 
「人との関わり合いがうまくいけば、自分が何をやりたいかが見えないという二つめの悩みも自ずと片付いてくる。」

 山本さんは目の前のことを解決する。足るを知る。縁を生かす。そうすれば、例えどんなに厳しい時代でも生きていける。そう教えてくれています。
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