念を押す  

いい職人さんが仕上げた後、言葉では表せない、凛とした仕上げを目の当たりにする。

今日はも建具屋さんの仕事が際立った。

今住宅メーカーで使われているのは、建材メーカーで作られた既製品です。表面はビニールシートで張られ、傷は付きにくく、最初から塗装もされているので、施工する方は手間がいらずに簡単。その分価格も安くお施主様にもメリットがある。

建具屋さんが納める場合は、手間がかかる。メーカー品は枠もセットでくるので取り付けるだけだが、この場合大工さんが枠材を作らなくてはいけない。更に塗装屋さんが来て塗装する。

つまり建材メーカーだと大工さんだけが現場で取り付けるだけだが、一方は大工さん、建具屋さん、塗装屋さん3人が動く。

じゃあ、建具メーカー品の方がいいのに、なぜ使うの?と質問されるかもしれない。

理由はいくつかあります。

1、既製品で収まらない。
2、自由にデザインできる。収納でここにこんな棚をつけたい。とか思い通りになる。
3、今使っているものに、合わせてつくりたい。

だいたいこの三つのうちどれかあてはまると、建具屋さんの仕事をお薦めします。

そして私の中にあるもう一つの理由は、やはり仕上がり。

今日もその仕上がりを見て、「う〜んさすが。」

ぽっと全体を見て、迫力がある。細かい部分もきちんと角を丸くめんとってあり、美しい。選んできた金物もいい。

十分な打ち合わせをして、お客様のために時間も手間も十分にかけた建具は、つくった人の気持ちが顕れてくる。

大量生産したものは、効率アップのため、手間はできるだけかけない。だれかのために作っているわけでない。

「こんなもんでいいでしょ。」ではなく、「ここまでやらないと、気が済まない。」その気持ちで作られたものは、オーラを放つ様だ。

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最後に建具をタオルで拭き、建具のふちにカンナ跡があったので、紙やすりで磨いている写真。

念を押す姿はホレボレする。
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