福岡の事故  

福岡で起きた、車が海に落ち子供さんが3人亡くなった事件は、本当にせつなく悲しい事故でした。

同じ歳頃の子供を持つ人たちは、目の前で子供を助けられなかったご両親の気持ちを想像し、テレビの報道を聞いたと思います。


今年の夏、子供達と一緒に海に行きました。

この歳になると、日に焼けて痛いのが嫌なので、ずっと砂浜で本を読んでいました。
時々、子供の姿を確認しながら、引っくり返っていました。

ある時、子供の姿を確認しよとしたら、次男だけいません。
その時の恐ろしさは、口では表現できません。
子供の姿を確認しながら、サンダルとシャツを脱ぎながら、海に走ります。


お盆を過ぎると監視員がいなくなり、自己責任になります。
でもまだまだ子供も大人も大勢泳いでいる状況でした。


沖の方にふたり泳いでいる子供二人の姿が見えます。
台風が来ていて、波が少し高かったでしょうか。
とにかく、彼らに近づくことだけを考えました。


進んでいくと、次男がこっちになんとか自力で向かってきます。
「助けてあげるから、くびをしめないで」声が聞こえてきます。

うちの小学6年の次男が、よその低学年の男の子を背負っています。

「もう大丈夫だ」だと言って、私が次男から、その男の子を捕まえると、

ほっとしたのか「水をイッパイ飲んで死ぬかと思った」と事情を話し始めます。

次男が言うには、近くにいた二人兄弟がテトラポットまで泳ぎに行ったそうです。
そのお兄ちゃんは一人で戻ってこれたけれど、弟は戻ってこれなくなったのを見て助けに行ったと言うのです。


その子の母親が、すぐに来て私達に「スイマセンでした」と謝ってきたのですが、私も動顚していて、次男に「よくやった」と言うので精一杯でした。

ふと見ると、その子の父親が呆然と立ってこちらを見ていました。

水難事故は助けに行って、親が巻き込まれる話を良く聞きます。
その状況になると、本当に怖いと思います。

福岡の母親が6メートルを何度も潜り必死に子供を助けようとした話を聞き、もしかしたら父親より母親の方が、子供に対する思いは強いのではないかと、思っています。


後でそのご主人は奥さんになんと言われたのでしょうか。

その後すぐにその家族は荷物をまとめてかえり、

我が家も次男が「怖くなったから、もう帰りたい」と言い出ししばらくして帰りました。


次男の勇気には本当に頭が下がりました。

父親として、その時、本当に勇気が出せるか。

事故が起こってからでは遅い。

親の覚悟を考える福岡の事故でした。









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