2005/10/25

落語名人会 夢の勢揃い  

著者:京須偕充
出版:文春新書
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落語を一番聴いたのは大学時代だと思う。
年に2,3回は紀伊国屋ホールに行ったし(「小さん」目当てだったなぁ)、廉価版のカセットなどで志ん生を良く聞いていた。
福岡勤務の時は車での移動が多かったので、やはりカセットで志ん生や志ん朝、円生なんかを聞いたりもしていた。
今でもCDは志ん生、志ん朝、円生あたりをそれぞれ十枚以上持っている。(最近は時間がなくてナカナカ聞けないけどね)
まあでもその程度だし、自分自身、決して落語ファンだとは思っていない。

それでも落語関係の本は結構好きで、志ん生の自伝や伝記を始め、聞き書きや伝記、落語の採録本などをポツポツ思いついたように読んでいる。ま、この本もそんな風に、手にとって読んだものだ。

僕自身は今の時代はいい時代で、この時代に日本に生まれたことはラッキーだと思っている。まあそう思うしかないというのもあるが(笑)、少なくとも南方で餓死して戦死扱いされるような羽目にはなりそうにない点は喜んでいいのじゃないかね。
確かに色々不満はあるけど、それはこれから改めていけばいい、少なくともその可能性はあるだけマシだ、と常々思っている。(楽天家?ま、そうかも)

まあそれでも時々、今の世間が嫌になっちゃうときもある。満員電車で化粧してる女子高生(もしかしたら中学生?)を見た時なんかにね。そういう時に架空の世界である落語の世界で遊んでみたり、今は亡き名人たちを懐古する文章を読みたくなるのかもしれない。
居心地いいから、あの世界は。
ただあまりはまり過ぎると実世界に戻れないような気もして、注意が必要。実際、大学時代の一時期、知らぬ間に口調が江戸弁風になっていて自己嫌悪に陥った時期もあった。(これは落語だけじゃなく、鬼平を読みすぎたせいもある。笑)

本作は作者自身の経験談を綴ったものなので、落語や名人たちを概覧するというのには向いていない。ただ実経験だけに確固たる何かが感じられるのは悪くない。円生や志ん朝の話というのは良く聞くが、小三治のエピソードはちょっと珍しいかな。
読み終えて、今は少しいい気分だ。

今夜辺り、久しぶりに志ん朝のCDでも聞いてみようかな、と思っている。



2005/10/26  0:15

投稿者:akamatsuさん

毎日、鈴麻呂君の書評が読めて嬉しいです。
落語は聴いてみようかなと思いつつも、ついぞその世界には浸からずにきました。そろそろ、はまりそうな次期がきてる予感もしております。
赤塚不二夫は40代以上の精神形成には何らかの影響を与えているでしょう。僕も大半はアニメだけど「おそ松くん」はマンガでも読んでたような気がするなあ。「アッコちゃん」と「バカボン」の作者が同じだと知ったとき子供心にも驚いたのを憶えております。

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