2005/11/28

丸山真男の時代  

「丸山真男の時代 大学・知識人・ジャーナリズム」

著者:竹内洋
出版:中公新書
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「戦後史」を読んでいて、自分の卒論が「東京裁判」だったのを思い出した。丸山真男の「現代政治の思想と行動」を読んで、そのシャープな論理と、それを裏打ちする「倫理観」のようなものに感銘を受け、その影響をモロに受けて書き上げたものだ。
そういう意味では「論文」というより、「エッセイ」まがいのモンだったような気がするなぁ(笑)。ああいうので卒業できちゃうところが「バブルの時代」っちゅうか、何ちゅうか…。
ま、そんなコト考えてるときに、本屋でフと目に付き、買ってしまったのが本書である。

でもコレを読むと当時の自分がアナクロに見えてしまう。
なんせ、丸山真男が東大教授を辞したのが「1971年」。死亡したのが96年だから、僕が大学時代に存命だったのは確かだが、すでに時事的な発言は殆どされなくなっていて、社会的影響力は安保時代に比べて極端に低下していた。
本書でその経緯を精緻に追っているが、僕が丸山真男の著作を読んでいたのは、全共闘との対決によって丸山真男が批判に晒され、進歩的知識人としての「覇権」を失って、随分経ってからのことなのだ。

「丸山真男」だけじゃなくて、「ジャズ」を聴いたり、「演劇」を小劇場で見たり、あるいは「映画」を観ることさえも、80年代中旬から後半のあの頃に僕が時間を費やしていたことの大半は「アナクロニズム」の範疇と言われても仕方がないかもしれない。
結構、チャラチャラ過ごしてたんだけどさ(笑)。

ただまあ、「丸山真男」に関しては、彼が時事的存在でなくなったことで、思想的な面倒臭さ抜きで作品が読めるようになっていた、というのはあるかもね。それにヤッパリ彼以降の政治学者、あるいは「知識人」は小粒にしか見えない。
「最後の普遍的(=「なんでも知ってる」)知識人」ということだろうか。

何だか読み終えて、丸山真男の作品を読みたくなった。
確か田舎に「現代政治の思想と行動」は置いてあるはずだから、正月に帰省した際にでもピックアップしようかなぁ。




2005/11/30  21:01

投稿者:鈴麻呂さん

僕が本を読むのは殆ど片道1時間の通勤電車の中。
だから堅めの本は「新書」が精々なんだけど、逆に言うと「新書」というのは通勤中に読むのに適した活字媒体だなと思うよ。
手軽に知識が得れて、時事性もあり、値段も高くない。
玉石混交ではあるけどね。

2005/11/30  0:19

投稿者:akamatsuさん

丸山真男は日本の良心的知識人というイメージです。
でも懐かしいな。最近とんとこの手の本は読んでない。だって仕事終わったらあんまり難しいこと考えられなくなってきたんだよね。年かなあ。

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