2011/1/5

読書録「AKB48の経済学」  

・AKB48の経済学
著者:田中秀臣
出版:朝日新聞出版

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「リフレ」派の経済学者として、デフレ脱却について積極的に活動する作者が、「AKB48」という存在を経済学的に考察した一冊。
一見、「空想科学本」みたいな感じだけど、実際には実にまじめに「経済」を語っておりますw。

作者は「AKB48」のファンだと言ってるけど、それはあるキッカケから経済的側面から分析を行うようになったからであって、ファン的な熱狂の要素は、思ったより少ないね。
そこら辺、本当の「AKB48」ファンからしたら物足りないかもしれないけど、
「実際にそろって動いているAKB48を見るのは紅白ぐらい。当然、名前なんか全然分からない」
ってレベルの僕からすると。この距離感は読みやすくてよかった。
(ま、なんでそんな奴が、こういう本をチョイスするんだってのはあるかもしんないけどw)

「『AKB48』は『おニャン子クラブ』『モーニング娘。』のビジネスモデルを踏まえた上で、『デフレ不況』に対応するビジネスモデルを築き上げたアイドルグループ。
ポイントは、常設舞台を活動ベースとする『身近さ』に加え、『オーディション』による『入り口』の透明性の明確化、『総選挙』による人気ランキングの透明性の確保、組み合わせによる間口の広いビジネス展開等にある。
常設舞台の地方化によりローカル化を視野に入れるとともに、積極的な海外展開によってグローバル化も獲得したビジネスモデルとなりつつある。
『出口』(卒業)の不透明さ、一人当たりの収入の低さ等の課題を抱えつつも、現時点においては一人勝ちのアイドルグループと言えるだろう」
・・・ってあたりが、ビジネスモデルとしての「AKB48」の位置づけかな?
加えて長寿化する日本のアイドル事情なんかにも考察は広がっていて、なかなか面白く読めた。
読み終えても全然「AKB48」に興味は湧いてこないけどね、個人的にはw。
本書ではKARAや少女時代等のK-POPについても言及されてるけど、僕自身はプロフェッショナリズムを感じる彼女たちの方が興味あるんだよね。
まあ紅白で見る限り、「AKB48」もかなりしっかりしたダンスをするし、「おたく」的なテイストが彼女たちの方に惹かれるのも十分分かりますが・・・。

読み物としては十分面白いし、アイドルだけじゃなく、漫画や大相撲との比較をする興味の広さに加え、キチンと「経済」を語る硬派ぶりもあって、なかなか読み応えもあると思う。
ま、イロモノではありますがネw。



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