2010/7/31
読書録「2日で人生が変わる『箱』の法則」 本
・2日で人生が変わる「箱」の法則 すべての人間関係がうまくいく「平和」な心のつくり方
著者:アービンジャー・インスティチュート 訳:門田美鈴
出版:祥伝社

少し前に読んで感銘を受けた「自分の小さな『箱』から脱出する方法」の続編。
作品としては続編になるんだけど、時系列的には前作の「前」に起きた出来事、という設定になっている。
前作では「ザグラム社」という成功を収めた会社を舞台として、そこに新しく加わった経営陣候補がザグラム社の成功の秘密を教えられる中で自己変革する様子が描かれたんだけど、本作ではそもそもの始まり。
ザグラム社の創設者である「ルー・ハーバート」(前作にも引退後の設定で登場する)が、如何にして自己変革のきっかけを掴んだのかが、描かれているわけだ。
前作がビジネスシーンを中心とし、その中で如何に自己変革するかを描いていたのに対し(「家庭」についても結構ウェイトは割かれてたけどね)、本作ではより広範な人間関係が題材になっている。
実際そこには「世界平和」すら視野に入ってる。
本作での講師役は「ユダヤ人に父親を殺されたアラブ人」と「ユダヤ人に父親を殺されたイスラエル人」がパートナーとして務めるという仕掛けになっている。
本書のコアになる部分は、あるいは在り来たりな主張に置き換える事ができるかもしれない。
「他人の身になって考えろ」
とかねw。
ただそれが如何に困難なことか。
一方でそうしないことで、人間関係が如何に対立的なものとなってしまうか。
「箱」という概念を使って、分かりやすく本作や前作は論じてくれる。
「物語形式」とすることで、主張が感情に訴える形で提示されると共に、「読み物」として楽しめる様にもなっている。
実際、なかなか感動的な(あるいは悲劇的な)エピソードがいくつも紹介されていて、結構夢中になって読みましたw。
個人的にはこの「考え方」には納得感があるんだけどね。
その一方で、自分がそういうスタンスに立てているかと言われると、頭を垂れるしかない。
自分自身が「箱」に入っていること。
このことは認識できた。
その認識が「箱」から外へ出る第一歩なんだけど、外にい続けるためには、自己正当化をはじまない様に「行動」することが必要になる。
これがまた、なかなか難しいんだよ!
「人間関係」ということを考える上において、本書は非常に示唆にとむ内容となっている。
前作とあわせ、オススメです。
著者:アービンジャー・インスティチュート 訳:門田美鈴
出版:祥伝社

少し前に読んで感銘を受けた「自分の小さな『箱』から脱出する方法」の続編。
作品としては続編になるんだけど、時系列的には前作の「前」に起きた出来事、という設定になっている。
前作では「ザグラム社」という成功を収めた会社を舞台として、そこに新しく加わった経営陣候補がザグラム社の成功の秘密を教えられる中で自己変革する様子が描かれたんだけど、本作ではそもそもの始まり。
ザグラム社の創設者である「ルー・ハーバート」(前作にも引退後の設定で登場する)が、如何にして自己変革のきっかけを掴んだのかが、描かれているわけだ。
前作がビジネスシーンを中心とし、その中で如何に自己変革するかを描いていたのに対し(「家庭」についても結構ウェイトは割かれてたけどね)、本作ではより広範な人間関係が題材になっている。
実際そこには「世界平和」すら視野に入ってる。
本作での講師役は「ユダヤ人に父親を殺されたアラブ人」と「ユダヤ人に父親を殺されたイスラエル人」がパートナーとして務めるという仕掛けになっている。
本書のコアになる部分は、あるいは在り来たりな主張に置き換える事ができるかもしれない。
「他人の身になって考えろ」
とかねw。
ただそれが如何に困難なことか。
一方でそうしないことで、人間関係が如何に対立的なものとなってしまうか。
「箱」という概念を使って、分かりやすく本作や前作は論じてくれる。
「物語形式」とすることで、主張が感情に訴える形で提示されると共に、「読み物」として楽しめる様にもなっている。
実際、なかなか感動的な(あるいは悲劇的な)エピソードがいくつも紹介されていて、結構夢中になって読みましたw。
個人的にはこの「考え方」には納得感があるんだけどね。
その一方で、自分がそういうスタンスに立てているかと言われると、頭を垂れるしかない。
自分自身が「箱」に入っていること。
このことは認識できた。
その認識が「箱」から外へ出る第一歩なんだけど、外にい続けるためには、自己正当化をはじまない様に「行動」することが必要になる。
これがまた、なかなか難しいんだよ!
「人間関係」ということを考える上において、本書は非常に示唆にとむ内容となっている。
前作とあわせ、オススメです。