2010/7/29

読書録「ストーリーとしての競争戦略」  

・ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件
著者;楠木建
出版;東洋経済

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〈もう一つ、自分が面白いと思う話、人に思わず伝えたくなる話をしよう、と心がけてきました。この本を通じて、自分で面白いと思えない話は一切しなかったつもりです。少なくとも自分では面白いと思っているのですが、お読みいただいた皆さんはいかがでしたでしょうか。〉(p.500)

いや、実に面白かったですw。
取り上げられている具体的な企業の「競争戦略」のストーリーは個々に面白く読むコトができたし、作品としての本書の「ストーリー」も楽しむコトができた。
500ページという大部の作品なんだけど、内容が面白いんで、退屈せずに最後まで読み通せたよ。
まあもうちょっと体裁は一般受けするものにして方が良い様な気もしたけどw。(白一色で、味気ないんだよね。「学術書っぽい」とは言えるかもしれないけど)

本書では色々な企業の競争戦略が取り上げられ、解説されている。

マブチモーター、サウスウエスト航空、スターバックスコーヒー、ガリバーインターナショナル 等々

どれも興味深いんだけど、個人的に一番感心させられたのは「ガリバー」かな。
他の企業についてはどこかで断片的にでも聞いたコトがあったんだけど、「ガリバー」のビジネスモデルは全然知らなかったんでね。
「買取専門」
結構深い戦略があるんですなぁー。

どの競争戦略においても最も面白いのは、本書で「クリティカルコア」と評される部分。
一見「不合理」ながら、競争戦略のストーリー全体からみると「合理的」となるコンセプトのことだ。
それ故にその競争戦略は持続性を持ち、同時に参入者に対する「障壁」ともなり得るという、多重的な意味合いを持っている。
簡単に思い付けるようなもんじゃないけどねー。
でも「だからこそ」ってのはあるよな。

まあ断片的なところだけを取り上げてもダメだってのは本書の主張でもある。
その意味するところを把握するためには、本書で語られる「ストーリー」を読む必要がある。
全ては「それから」のことだ。

まあ大部なんで読むのに時間はかかるかもしれないけど、それだけの価値はあるし、退屈もしないと思うよ。
「ビジネスモデル」ってことを考える場合には、是非一読を。
「論理的思考」の具体例にもなるかな?





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