2006/6/13

ロハスの思考  

著者:福岡伸一
出版:ソトコト新書

妻はちょっとミーハーなところがあって、その傾向から「『負け犬』的ミーハー」と密かに僕は呼んでいる(笑)。「LOHAS(Lifestyles of health And Sustainability)」も彼女が我が家に持ち込んだものだ。

でも案外僕はこれはこれでいいんじゃないかなと思っている。
「ロハス」という言葉は(本書でも指摘されている通り)ある意味「マーケティング用語」なんだけど、別な視点から見ると、商業主義を排除しない視点だとも言える。この高度消費社会で商業主義を完全に排除してしまうことは、それ自体が社会的に許容される「幅」を狭めることになってしまう。
「ロハス」という考え方は、一方で過度な環境保護主義には一定の距離を置いており(その点は本書でもハッキリと述べられている)、この点も僕の感覚にフィットするところがある。
まあ悪い取り方をすると「いい加減」なんだけど、そこがいいところだとも思うのだ。(勿論、単なる流行で終わってしまう可能性もかなり高いけどね)

本書は「ロハス」に関する概念書というよりは、個々の事象を「ロハス」という視点から考えてみたという形式の本。狂牛病について、そのメカニズムと検査方法を延々と専門用語つきで記述されたのには参ったが、「食」や「水」に関して述べられていることは割りと勉強になった。
全部を理解しようと思うと、結構大変かもしれないが、「まあこんなもんかな」と読んで行く分には、考えの整理に役立つ本と言えるだろう。
巻末の対談も、短いんだけど、なかなか楽しめた。
坂本龍一の「ロハスぶり」にはちょっと驚かされたな(笑)



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