2010/5/29

読書録「初陣」  

・初陣 隠蔽捜査3.5
著者:今野敏
出版:新潮社

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「隠蔽捜査」シリーズの番外編。
本編主人公・竜崎の幼馴染にして刑事局長・伊丹を主人公にした連作短編集で、本編シリーズに並行して掛かれたらしく、第一作の前から、第三作まで、その裏側が窺える内容にもなっている。

三人称ながら視点が竜崎に固定されている本編と同様、本作でも三人称を使いながら、視点は伊丹に固定されている。
安積班シリーズでは色々模索されてた形跡もあるんだけど、このスタイルが、作者の警察モノには一番ピッタリ来るように思うね。
そして本編では豪快な風もある伊丹の心情が見れるとともに、伊丹から見た竜崎の変人ぶりも眺めることが出来る・・・って、番外編の「王道」な楽しみがある。

スタイルという意味では、本書は「竜崎」を探偵役とした、「安楽椅子探偵もの」とも整理できるかもしんないなぁ。
もっとも解決される「事件」は、組織のルールやら、いざこざやら、行き違いやら・・・ってな感じになるんだけどさ(笑)。
そのゴチャゴチャを、変人・竜崎が、スパッと「原理」「原則」で裁断する。
切れ味はもしかしたら本編より上かもしれない。

まあシリーズが好きな人は読んで損はないね。
シリーズを読んでない人にとっては「なんのこっちゃ」(笑)。
そういう意味でも、番外編の「王道」です。




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