2010/3/27

読書録「アップル、グーグル、マイクロソフト」  

・アップル、グーグル、マイクロソフト  クラウド、携帯端末戦争のゆくえ
著者:岡嶋裕史
出版:光文社新書

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「クラウド時代と<クール革命>」を読んで、クラウドコンピューティングの現状に興味を持って買った本。
「クラウド」の視点から、アップル、グーグル、マイクロソフトの三社の位置づけ、戦略を整理して解説した内容になっている。

構成としては、最初に「クラウド」の概要について解説があり、その後、三社の「クラウド」に対するスタンスを、会社ごとに整理している。
非常によく整理されていて、三社の「クラウド」に対するスタンス・戦略が、非常に良く分かる。

過去の蓄積(ソフト)をベースに、顧客が持つコンピューターと、「クラウド」の効率的で安定感のある「使い分け」を提案する「マイクロソフト」

「世界中の情報を整理する」という目的のため、クライアント・コンピュータに蓄積されているデータを「クラウド」側に移行させることを目的に、戦略を展開する「グーグル」

「クラウド」に対して、対照的なスタンスを持つ「マイクロソフト」「グーグル」とは一歩違う立場に立ち、「iTune」をベースとした課金システムを構築し、「クラウド」への「窓」となる端末(iPhone,iPad)で独自のポジションを築く「アップル」

すごくスッキリする。
このスッキリしすぎているところが、本書の欠点なんじゃないかと思っちゃうくらいだ(笑)。

読んでいて、僕が思ったのは、
「こういうスタンスだと、やっぱり安定性と効率性のバランスがとれてる『マイクロソフト』が一番かな。個人情報をクラウドに預けちゃうのは不安だしな・・・」
という感想。
ところが読み終えて改めて考えてみると、僕自身の最近のスタンスは、「どんどん情報を『クラウド』側に渡す」って方向に進んでるんだよね(笑)。
Evernoteの利用なんか、その典型だろう。

そしてその直接のきっかけが、「iPhone」の利用・・・ってことになると、僕は「アップル」の戦略に乗っちゃってるってことかな?
まあ、このやり方が身についてしまえば、端末を変更しても基本のところは変わらないだろうから、そういう意味では「グーグル」に乗せられているとも言えるかもしれない。
いずれにしても、頭の中では一番評価していた「マイクロソフト」の戦略を、個人としては選択していない、ということだ。
(まあ「企業」が「クラウド」を導入する場合は、大企業であればあるほど「マイクロソフト」的スタンスを選ぶ可能性が高いとは思うけどね)

「個人情報をクラウドへ預ける不安」
これが解消されたわけではない。
ただその可能性を念頭に置き、一定程度の配慮や対策を打ちながらも、ある程度は「割り切る」。
僕のスタンスはそういうところにある。
そしてこれは「クラウド」を評価する個人ユーザーの大半のスタンスでもあるんじゃないだろうか。(違う?W)

まあでも技術はドンドン進んでいくだろうし、社会環境の変化が、「クラウド」を巡る環境を大きく変化させてしまう可能性はある。
したがってここで描かれた各社の方向性だった、今後どうなるかは誰にも分からないことではある。
ただ、今現在から展望する「クラウド」の姿は、ここに非常によく整理されていると思う。
興味ある人には(そして僕のようにITに詳しくない人にはW)いい本だと思います。




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