2010/2/6

「リーダーの人間力」  

・リーダーの人間力 人徳を備えるための6つの素質
著者:ヘンリー」クラウド 訳:中嶋秀隆
出版:日本能率協会マネジメントセンター

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こういう本を読むと、自分の至らなさを痛感される。
読んでしばらくは、反省とともに、気にかけつつ行動し、そのうち何となく面倒くさくなってきて、徐々に忘れて来て、挙句の果てが元の木阿弥・・・(笑)。
まあ、だからこそ同じような本でも、手変え品変え、時期を変えて読むことに意義があるんじゃないかね(開き直りかい!)。

「リーダーの人間力」というのが邦題だけど、内容を読むと「リーダー」に特定された話では内容に思う。
むしろ「成果を挙げるために必要とされる人間力」・・・とでも言った方が相応しいんじゃないかな。
経営層や管理層に限らず(それらのクラスに求められるのは当然だが)、ビジネスマン全般にとって必要とされる基礎的な人間能力について語られているのが、本書である。

その能力として作者が上げているのが、「インテグリティ(Integrity)」。
すごく訳し難い単語なんだけど、作者はその意味として「オックスフォード英語辞典」の説明を上げている。

1.正直。強い道徳性をもっていること。高潔さ。
2.分断されていない全体性。
3.構造が損なわれず、統一された、健全な状態。
4.電子データの内部の一貫性、損なわれていないこと。

このうちの「1〜3」が、作者が意図する意味になるだろう。
でもって、それを発揮するために必要な資質として挙げられるのが、以下の6つ。

1.信頼を確立する
2.現実と向き合う
3.成果を上げる
4.逆境を受けとめ、問題を解決する
5.成長・発展する
6.自己を超え、人生の意味をみつける

これらの資質の一つ一つについて解説し、具体的な事例を挙げながら、分りやすく論じるというのが本書の基本構成になる。

アメリカのビジネス書は、本当に具体例が面白いんだよね。
「難しい」訳ではないんだけど、「概念的」ではある基本テーマを、興味深く最後まで読ませるのは、この具体例の効力。
本書でもその「効力」は十分に発揮されている。
本書の考え方のポイントは「現実が突きつける要求に応える」ってことにあるから(その能力を「人間性」と定義している)、具体例との相性もいいんだろうな。
こういうのって「正解」があるわけじゃなくて、あくまでも一つの「考え方」「切り口」が提示されているようなもの。
その論に納得感が持てるかってのがポイントだろうけど、大いに頷けるものがありましたよ。

あと、「これらが完全に備わってる人なんかいない」ってのも、欠陥だらけで未熟モンの僕にとっては有難いお話(笑)。
今出来てなくてもいいから、少しずつ資質を鍛えていけばいいし、それは誰にとっても完成することのない途なのだ。
気が遠くなる?
まあ、そう言う見方もある(笑)。

何らかの知識やスキルを獲得すること、それ自体、非常に重要だし、成果を挙げるためには欠くべからざる要素でもある。
しかしその根本にある自分自身の「存在」のあり方をどのように捉えるか。
本書が問いかけていることは、そういう部分である。

え〜、忘れないうちに取り組んでみようとは思っております(笑)。



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