「第99回(水星、金星、火星、木星、七星)5惑星」
井上量一コラム
私は、毎朝、冬は5時50分頃から、20分位 (雨雪除き)歩いています。そして中津川の川辺で私なりに考えた体操をして、自宅の近くにある鉄棒に1分位ぶら下がっています。
2月20日までに水星、金星、火星、木星、七星の5惑星が夜明け前の空に直列する天体ショーが10年ぶりに見られると2月初め朝日新聞に掲載されていました。
確かに、冬の夜空を見上げると5惑星が直列に並び美しく輝いています。10年後も元気で見たいなと思いながら天体ショーを楽しんでいます。
新年早々に あつぎ法人会ニュースの少本が届きました。
読んで見ると「さらに輝き働き手となる7つの心得」が掲載されていてなかなか良いことが書いてありましたので、朝礼で弊社社員に話しました。
1、正しい心の探求・・・人生の価値基準は、多々あるかと思いますが例えば「損」か「得」か「好き」か「嫌い」か「楽」か「苦」かと言った基準があります。これだけを追求したら、成長や発展、あるいは、秩序や正義がない世の中になってしまいます。価値観の基準で大切なのは、何が正しいかどうすれば正しくなるのかを常に追求する姿勢が大切なのではないかと思います。
2、常に感性を磨く・・・「感性の高い人」というのは、人の悲しみを苦しみを喜びを一緒に感じる人です。「謙虚さ」「素直さ」がその根拠にあります。そういう人を常に目指したと思います。
3、正直に生きる・・・人に馬鹿にされても、損をしても、迂遠で亀のような歩みでも人より劣っていても(正直)でありたいものです。最後まで「正直」で生きられる人ほど「強い人」です。[愚直]に生きることができる[強い人]を目指したいと思います。
4、思考の三原則・・・1つ目「本質を見る」トラクターを買うのに、田んぼを売って買う人がいます。まさに本末転倒です。2つ目[長期的展望]です。3つ目一方向だけ見て判断するのではなく、いろいろな方向から複眼的に全体を見ることが大切です。
5、常に「目的」を確認する・・・仕事には、必ず「目的」があります。
仕事においては「お客様のため」であり「お客様の利益や満足のため」であります。
6、 本を読む・・・人間の生きる目的の一つは、「成長・発展」です。自分を成長させる方法は様々あるかと思いますが、一番手っ取り早いのは、「本を読む」ことです。
7、 幅広い人と付き合う・・・仕事においても「人脈」は最高の財産であり、成功の大きな要素でもあります。人脈無くして、成功や成長はありません。なるべく広い世界の人との交流が自分を大きくします。
何歳になっても考えさせられます。
朝日新聞刊行の「仏教「新」発見」02興福寺が届きました。瀬戸内寂聴さんの(今、釈迦のことば)の一部をご紹介します。
「怨みは永遠に尽きないのか」・・・相手を怨まず楽しく生きよう。この苦の世に生きていれば、怨憎会苦(おんぞうえく)で、気に入らないものとも付き合わなければならないし、どうしても好きになれない人間だって、この世にはいます。向こうだって自分をいやな奴と嫌っているかもしれません、いやな相手といちいち喧嘩しても、いやな人間は尽きることなく出てきます。「怨みを抱いている人々の間に合って怨むことなく、われらは大いに楽しく生きよう。怨みを持っている人々に間にあっても怨むことなく、われらは暮らしてこう」釈迦は、この世でお互いに怨みを持っている人間がいることを認めています。そういう人間とつきあわなければならないのを、この世の苦の避けがたい宿命だと言うのです。
驚いたことに、そういう人々と交わりながら相手を怨まないようにして、大いに楽しく生きようというのです。積極的のプラス志向で生きようと教えておられるのです。中国では、「怨みに報いるに徳を以(もつ)ってせよ」という教えがあります。私は終戦を北京で迎えた時、たぶん日本人は皆殺しにされるだろと脅えていました。ところが、こわごわ門を開けたとき、前の路地の壁いっぱいに張られた赤い短冊に墨恨(ぼつこん)鮮やかに「怨みに報いるに徳を以ってせよ」と書かれていました。その時のショックは70年経ってもまだありありと記憶に残っています。
以上

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