●詠み:【冬扇】 椙杜親水   ●撮り:【堂仙 Kit.】 ●奏で:古典尺八:【虚堂】古代ぶえ「天吹」:【竹酔庵 龍孫】

 

研究発表・要旨=「鹿児島民具学会」   古代ぶえ「天吹」(テンプク)

〜「音の民俗」〜
幻のふえ『天吹』


明日は 「鹿児島民具学会」 研究発表 
その内容の一部をここで少しご紹介します。

鹿児島民具学会 研究発表 資料より 抜粋 
2007.3.3.於:かごしま県民交流センター 


【伝承者追悼・大隅のふえと、幻の「天吹」】


ふえは、誰もがその音色は聞いているであろう。そして、そのふえの種類を問わなければ一度は吹いて音を出してみたこともあるに違いない。
ふえはいろいろな楽器のなかでも太鼓などとともに、とても身近な楽器である。また、楽器を持たなくても、吹けるのが口笛・指笛だが、これなども子供の頃にチャレンジして鳴ったり鳴らなかったり・・・
なかでも、いちばん素朴なふえは、草を引き抜いて茎の中空に息を吹き込んで鳴らしたり、葉っぱを千切って吹いたりする「草ぶえ」・「しば笛」であろう。
これなどは竹製の縦笛・横笛や弦楽器の「薩摩琵琶」とともに、鹿児島でも伝承されてきた。

『天吹』は、全長約30a程度の「コサン竹」と呼ばれてもいる「布袋竹」製の三節の短笛で、よく知られている「尺八」の類であるが、かなり特異のもの。
『天吹』は習い始めてすぐに、よい音色を出すのがかなり困難なこともあり、なかなか身近な楽器とはなりにくい特殊なものとみてよさそうだ。
現に今日では、その他にも様々ないきさつもあって、これらのふえを吹き伝える者が極端に少数となってしまっている。

『天吹』の現状と将来

『天吹』の紹介は、古来からの伝統・伝承楽器であるとか、或いは、伝承者の紹介、また伝承の灯を消さないように・・といったたぐいの、楽曲とはあまり関係のない既に失われたものに対しての、懐古であったりした。また、純粋に音色や楽曲を作って楽しむなどとは、遠かったような気がする。=自戒もこめて=(未知の音楽体験を求めて来てくださった方々などは半ば欲求不満だった?)
本来、楽器の性格(性能)からしても、また、奏者自身“いと個人的にたしなむ楽器”とした扱いから、これまでは劇場空間などで多くの聴衆を魅了するなどという事にはなり得なかった。【歴史講演会】では興味をそそった?!
それは、『天吹』があくまでも、いと個人的に“たしなむ”という性格が強いのに加え、神事や仏事での法器としての楽器でもあった?からと、のちに“独奏”楽器として伝承された(薩摩琵琶との協奏はあった?)それすらも禁止されてしまったという楽器として不幸な歴史もあったりしたからに他ならない。

『天吹』という楽器は、歴史的にも、その優れた音楽性を開発してゆかなくてはならない段階ではある。
伝承曲のなかで、音楽的に美しいメロディーだったりの興味深いものはあるが、もし、その部分だけをことさらに誇張したり反復したりして演奏されることがあるとしたら、元の何らかの意味のある古典作品の形を崩すことになって、本来は許されないことであろう。もしも、限られた伝承曲とされているものだけを扱えば、“過去の文化財”としてのみで、魅力を失ない、活力に乏しくなり、早晩滅びる運命となるであろう。
『天吹』は現代にマッチした楽器としての“進化”が待たれているように思う。
『天吹』が個人的な“吹きすさび”の世界、また、宗教など特殊の場でのみ行われるものであったら、すでに終わってしまったものの整理・整頓ということで、
今後の発展は望めないのではないかと思う。
現代文化のなかで鹿児島、日本の音楽文化として、この『天吹』という楽器・楽曲の世界での位置付けが、はたして可能であるか?
古代から伝承されてきた『天吹』が、アジア・日本・鹿児島の現代文化の一翼を担う民俗器楽として自信をもって、現代を乗り切ってゆくことが出来得るのか? そして、何よりも、音楽情操教育楽器としての位置ずけは可能であるのか?
宗教の範疇で扱うことや、特権階級の楽器としたりすること、そして限られた伝承曲のみを扱うことなどを超え、伝統楽器、『天吹』という器楽の本来を踏まえつつも、新たな創作とによって、また、自由に吹くことのできる環境を整えることとで竹製・縦笛『天吹』の“今日的な音楽性の開発と発展を妨げる障害“を払拭できるのかもしれない。
これは、『天吹』製作・奏者、また研究者・伝承者の一人として、積年の夢。

* 「鹿児島民俗学会」誌に発表した論文(一部抜粋)と重複するところがありますが、「天吹」の未来にとって大切な事柄でもあることから、多くの人に知っていただこうと思って・・また、思いが、こころざしが同じであった、故 伊達悠三郎(友三郎)先生に捧げたい追悼の気持ちもあります。
今回の「鹿児島民具学会」で研究発表したいと思います。

ふぅ〜 長くなりました。   もう午前3:30 
つたない文章に、お付き合いありがとうございました。
肩モミモミしてあげた〜い!してもらいたあ〜〜〜い!!!

鹿児島で一番読まれている・・地元紙
紹介・案内記事が掲載 
が・・(前日の朝刊に)・・

伝承者追悼の文字のみで・・
大隅のふえと、幻の「天吹」

が抜けてる= これでは意味不明ですね。。
前日のイベント欄は設けられていてコノ記事の左方に通常は掲載されます。
これまでは、数日前に、このような紹介記事は紹介されてきたのだが・・この度は何故か?前日の掲載
あらら〜!是非コノ研究発表は聞いてみたいと仰るお方・・
急なことで都合が付かなかったというケースも多々あったと危惧されます。
ふふ・・そんなことは、無かったかもしれません(笑)

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2007年3月2日、12:33:56
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いつものところで・・「天吹」の練習に励む・・






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