秋といえば「食欲

」「芸術

」などなど、いろいろと言われますが
今回は「読書の秋」にちなんで、本を飾ってみたいと思います
本って読むもので、飾るものではないんじゃない?
と思われるかもしれませんが
本の装丁はすてきな絵やきれいな色がデザインされていて
これも身近ですてきなアート
いつもは背表紙だけが見える本棚に、ちょっとした棚に
表紙を表にして飾ってみましょう。
久しぶりに自分の好きな本を出してくるのもいいですよね。

私が飾ってみたのは写真の2冊。
こどもの頃から大好きだった本です
左側が、グリム童話の「いばらひめ」
絵本なのですが、エロール・ル・カインという方の絵が
とてもステキで、画面の縁の装飾もお話に沿っていて大好きな1冊。
右側のもう1冊はプロイスラー作「クラバート」
ドイツの伝説を元につくられた、不思議な水車場で
魔法を学んでゆく少年クラバートの物語。
この2冊、偶然ですが、絵の雰囲気がよく似た本でした。
こうして飾るだけでもいいのですが
もう少し手を加えて、飛び出す「しおり」を作ってみようと思います。
本の挿絵からシルエットを切り出して

物語の世界を、本に挟んでみたいと思うのです。
用意するのは
鉛筆
トレーシングペーパー
色画用紙
ハサミ
カッターナイフ
消しゴム
まず、本の中から、好きな挿絵を選びます。

「いばらひめ」からはお姫様がお城の中でたたずんでいる姿を

「クラバート」からは、クラバートたち魔法学校の生徒が化けたカラス達の姿を選びました。
それぞれの絵にトレーシングペーパーを重ねて
その姿を鉛筆でなぞります
シルエットだけが必要になりますので
絵の輪郭をなぞればOKです
この絵を写し取ったトレーシングペーパーを
色画用紙の上に、書いた面が下になるように重ねます。
(元々の絵とは反転することになります)

そのトレーシングペーパーの線を鉛筆でなぞります

こうすると、さきほどの鉛筆の線が、紙に写ります。
その写った線に沿って、色画用紙をカットします

細かい部分はカッターナイフの方が切りやすいかもしれません。
ご自分の使いやすい方をご利用ください。
カットした後は、残った鉛筆の線を消しゴムで消してください


絵の部分だけで終わってしまうと、少し味気ないので
形を少し足してみてください。
本に挟むことを考えて、お姫様はドレスを少し長く
カラスたちは丸くカットしてみました。
それらを本に挟んでみると・・・

こんな感じになりました!
本の中から、物語が顔をのぞかせているように見えませんか?
私は無地の紙を使いましたが
柄や模様の入った紙を使ってもおもしろいかもしれません。
持ち歩く時は、はみ出さないように挟んだ方がいいと思いますが
お家で飾るときは、こんなふうに はみ出してみてください。
「読書の秋」にちなんで 好きな本を改めて読んでみた後は
こんな風に「飛び出すしおり」で
小さな「芸術の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか?


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