前回pop popがノリタケの森でライブを行った時は雨が降っていたので屋内でのライブだったが、今回は秋晴れの空の下、少し肌寒いくらいの心地良い風を感じながらの屋外ライブとなった。
ここのところ、ピアノスタイル/ギタースタイルとライブごとに構成を変えているpop popだが、この日のライブは1ステージをピアノスタイル、2ステージはギタースタイルでライブをするという構成だった。
1ステージのライブでYasakaは「ニューオリンズに100万ドルの寄付をささげたセリーヌ・ディオンに感謝と尊敬の気持ちを込めて」と言って「My Heart will go on」を演奏した。Emilyはセリーヌ・ディオンのように高らかに歌いあげる事はしないが、この曲のきれいなメロディーをかみしめるように歌った。
2ステージでは急遽新曲が初披露された。
控え室で練習をしていて、突然セットリストに組まれた新曲、ニール・ヤングの「Helpless」のカバーでは、Emilyがブルース・ハープを吹くというサプライズがあった。もっともこのライブの前日に買ったばかりのブルース・ハープをいきなり新曲と同時に披露するという事こそ、Emilyにとって緊張きわまりないサプライズだったのだが。
秋の風に吹かれてEmilyのハープの音色に子供達はひざをかかえながら聞き、大人達は目を閉じながら聞き入っていた。
ノリタケの森にこの上ないゆったりとした時間が流れていた。
「今日で万博も終わりです。色々あったし、色々言われてるけど
万博をきっかけにみんなが世界の人の文化や考え方に理解を示したり、
それをきっかけにひとりひとりが周りを思いやれる気持ちが芽生えたら
この世界はもう少し良くなるんじゃないかって思います。
きっとマーヴィン・ゲイもそんな事を考えながら
この曲を作ったんじゃないかって僕は思ってます。
そんな平和を願う気持ちを込めながらこの曲を演奏します」
Yasakaはそう告げて、「What's going on」のイントロを弾き始めた。
Emilyは心を込めて、願いを込めて歌った。
ボブ・ディランの歌のように“答えはまだ風に吹かれている”かも知れないけれど、自分たちの願いが歌と一緒にこの風にのってひとりでも多くの人に届いてほしいとYasakaはギターを弾き、Emilyは歌った。
=== SET LIST ====================================
1stage
1. Arthur's Theme(Best that you can do)
2. Will You Love Me Tomorrow
3. My Heart will go on
4. When a Man Loves a Woman
5. Time After Time
6. No Woman No Cry
2stage
1. In My Life
2. Manic Monday
3. heaven
4. Don't Know Why
5. Turn Me On
6. Helpless
7. Wonderful world
8.What's going on
-encore-
Let it be Me
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