昭和30年代初頭のマスダヤの無線操縦タンク、正真正銘の”ラジコン”タンクです。
”ラジコン”は、昭和30年に、はじめて増田屋コーポレーション(当時;増田屋斎藤貿易)が無線操縦式のバスを開発販売したときからの登録商標なので、本当はおいそれと”ラジコン”を使ってはいけないのだそうです。ラジコンに®(registered trademark)が付いています。
しかし、ここまで、”ラジコン”という言葉が当たり前のようになると言うことは、それだけ無線操縦の面白さが浸透していったということでしょう。天晴れ!増田屋さんです。今でも、子供から大人までたのしめる、多種多様で、創意工夫をこらした玩具を生み出しています。
http://www.masudaya.com/
紹介しているのは、当時のラジコンバスと同じシリーズだったと思われます、ラジコンタンクです。61式あたりがモデルでしょうか?
本体に単2電池3本、送信機に同2本必要です。シングルボタン式で、スイッチを入れてから、一回送信機のボタンを押すごとに、直進〜左折〜直進〜右折〜直進〜停止〜直進〜とサイクルしていきます。砲塔上部のランプは送信機の信号をキャッチすると点灯して動作のチェンジを知らせます。ハッチのところのレバーは感度調整レバーです。
この商品は、幸運にも、おそらく未使用のようです。電池ケースの中の接点に電池を入れた形跡もありません。もちろん、アンテナに錆びもありませんし、取説に折り目もありません。まるでタイムカプセルから出てきたみたいです^^v。ボディーは、砲身までブリキでできています。輪転とキャタピラだけは樹脂でできていますが、キャタピラは、ラバーのつながったものではなく、1個づつ連結されている懲りようです。タンクシリーズには、色違い、迷彩仕様や海外版とバージョンにも違いがあったようです。また、ミサイル戦車もあったようです。

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