キャタピラーモデル社のヤークト・パンサーVです。
同社は、三ツ星の前身ですが、このヤークト・パンサーは、同社の初めてのRC戦車になります。
スケールは、1/12になります。
全長700mm、車体長510mm、全幅290mm、全高340mm、全備重量10kg、21〜25水冷エンジンを搭載し、3〜4chで操縦します。
エンジンからの駆動は、ウレタンベルトでギアボックスへ伝達されますが、新地旋回もこなす素晴らしい構造をなしています。
キットには、水冷ポンプや水タンク、ラジエターも付属しています。
当時のラジコン雑誌の広告では、とてもリアリティーの豊かなモデルとして紹介されていますが、実際は、艤装品はおろか、主砲の先端のマズルブレーキすらついていません。さらに、シャーシのハッチやエンジンフードの排気ダクトなど、立体的ではなく、単にぺらっとした簡素な型押しです。
ディテールアップには、かなり苦労しそうです。
ヤークト・パンターは、タイガーI、シャーマン、61式とならんで、大好きな戦車モデルの一つで、ぜひコレクションに加えたいと思っておりましたが、縁があって、ようやく、ほぼ新品で組み立て途中(手のかかるギアボックス足回りが組んであります)の、ウレタンベルトこ経年劣化で紛失しておりますが、完全な状態のモデルを入手することができました。
じっくり時間をかけて蘇らせようと思いますが、貴重な、キャタピラーモデルのヤークト・パンターですので、オリジナルのコンディションを温存したくもあります。
当時のラジコン技術誌に詳細な記事が掲載されています。
1)ラジコン技術1974年12月号
P.146〜P.151;三ツ星ヤークトパンサーの組み立てについて
P.263〜P.266;ラジコン装置の図解〜三ツ星ヤークトパンサーのリンケージやメカニズム
2)ラジコン技術1975年1月号
P.169〜P.172;三ツ星ヤークトパンサーの艤装と走行について
P.173〜P.174;ラジコン戦車の競技方法
2015年に入り、最近、もう一台入手しました。
おおかた組み立ててありますが、あまり走行歴は少ないか、未走行で、組み立ての最終段階といったところです。
エンジンの固着もありませんし、燃料汚れもありません。
もちろん、経年でウレタンベルトはボロボロですが、錆も少なく、なんといっても貴重な明治屋のラジエターが搭載されています^^v。空き缶を使って、水冷タンクを作ってありますが、真鍮タンクがあったでしょうに・・・^^;
あと、先に入手のキットと本体以外で違う点は、まず箱が違います。
先に入手のものが初期の物でしょうか?
製造元はいずれもキャタピラーモデル社ですが、今回入手の物は、カラー版です^^v
もう一点は、取り説です。
先に入手の方は、青刷りの手書き取り説で、解りにくく、理解にこつを要します^^;
しかし、今回の物は、写真入りで、印刷されています。
デラックスバージョンもあったと聞きますが、車体そのものは、ディテールはじめ、大きな変更はないようですので、その過渡期の物かもしれません。
もちろん、取り説の方は、資料庫にアップしてありますので、青刷りのものと見比べてご覧ください。

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