2014/11/3

音楽という言語(2)マトリョーシカ  ピアノ

音符の1個1個は、言葉でいえば、ひらがなや、カタカタの、1個1個と同じです。

大抵は、2つ以上つながって、意味のある単語になります。「うみ」、「そら」、「ひと」などなど。。短い単語も長い単語もあります。それをモチーフと言ったり、短いフレーズと言います。

それを見極めて弾かなければ、言葉でいうと・・・

ワタ  シハカ  イシャイン  デス

・・と1個も間違えずに読んでも、人には何を言いたいのか伝わりにくいですよね。全く日本語の分からない外国人に無理やりローマ字で書いた日本語を読んでもらったような感じ。

ワタシハ カイシャイン デス

と、いちいち止まらなくてもいいけれど、まとまりを意識して読まなくては分かりません。


そして、その短いフレーズ(モチーフ)を組み合わせて、ひとつの意味を成す文章ができあがります。文章を長くとらえる方が、ステキになります。


音楽って、弾くときも、多分、踊る時も、スケートで滑る時も、このまとまりを、意識しているのといないのでは、エネルギーや集中力の配分が違ってくると思うのです。


例えば、バイエルのような簡単な曲でも、ちゃんと形があり、文章になっています。

1ページに、4小節ずつ、4段、合計16小節で書かれている場合で言うと・・・

最初の1段の、4小節がひとまとまりで、2段目の4小節も1段目と似ていてちょっぴりどこかを変えられたひとまとまりで、その下の3段目と4段目は、8小節がひとまとまりになっている形がけっこう沢山あります。


それは、3つのまとまりと考えるより、「一人分の、カップとお皿とスプーン」とよく言っています。3つのものだけれど、3つ揃って、やっと一人分。つまり、ワンセットです。
後半の8小節の(長い方の)フレーズに「大事な、言いたいこと」がこめられています。

最初の2段の方が強い音で書かれていても、どんどん先へ(後半へ)向かって進もうと思って弾き、後半の8小節で、「これがやりたかった!」という感じに思いを込めて大事に、ていねいに弾くと素敵になりやすいです。

その後半8小節が、よく見ると、2小節+2小節+4小節のワンセットになっている場合もあります。そして、さらに良く見ると、その後半の4小節の中に、1小節+1小節+2小節のワンセットができていることもあります。

そういうのを、マトリョーシカ・タイプ、と説明しています。(^^)



バイエルではないのですが、小学校低学年の生徒ちゃんの曲がそうなっていた時、マトリョーシカの話をしたら、なんと(!)、マトリョーシカを知っていてびっくりしました。

知っていてくれたお蔭で、とてもよく分かってもらえて良かったです。形を考えて、どこまでひとまとまりに弾くかを考えて、そして、それぞれの小さいフレーズ(モチーフ)の中の大事なポイントを探して・・・・・

あまり細かい話は文章でだけでは伝わらないので、ここまでにしますが、こういうことを、小さいうちに習っていたら、大きくなったとき、部活や勉強が忙しくなってやめたとしても、気が向いたら楽譜を買ってきて、知らない曲を、自分で考えて、素敵に弾けるようになると思うのです。

だから、音大へ行く行かないは関係なく、「素敵に弾くために、考えるべきこと」を、小さいうちから伝えてあげたいと思っています。

もちろん、モチーフやフレーズの前に、音と音を「つなげる」ためには、どう弾くか・・という技術的なことも、完璧にできなくてもいいから、やはり小さいうちに伝えておきたいことと思います。

今、多くのピアノの先生方がレッスンに来られていることは、ご本人の演奏力を磨くためだけでなく、そういう大切なことが小さい生徒さん達に伝わっていくことだと思うので、大変嬉しく思っています。

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写真は、2006年に、モスクワ音楽院のマスタークラスへ(コンクール入賞の副賞で受講費全額免除で)行ったとき、ホテルから音楽院までの途中の道で見かけた、マトリョーシカの屋台です。

屋台?露店?移動できる感じでしたから屋台でしょうか。。びっくりしました。

ロシアは、とにかくあちこちで、めちゃめちゃ、マトリョーシカを見かけました。ホテルの近くの地下鉄駅には高さ3mくらいの巨大なマトリョーシカが立っていて、胸の辺りに窓が開いていて、タバコ屋さんになっていました。


最後まで読んでくださってありがとうございます。


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