
石岡発最終列車・玉里行き。
最終日にして、ようやく鹿島鉄道へ。朝9時に家を出発、11時20分過ぎに浜の国道のオーバークロスへ駆け込み、431+432から撮影スタート。最初は桃浦〜浜付近で、霞ヶ浦バックのアングルを求めて右へ左へ。
雄大な風景、どこか懐かしい集落の姿、その中を走る昔のローカル線そのままの鉄道と、なるほど通い詰めるファンが多かったのもうなづけます。東京にこんなに近いのにこの状態だったとは、裏返せばそれだけ放置されていたわけで、鉄道経営としては厳しかったのかなと。
風景のアングルが続いたので、ちょっと変化を求めて桃浦の駅へ行きました。交換の下り列車は431+432!、上りは602+714、旧型の同士の交換が実現!鉾田方の踏切から300ミリでGET!そのまま431+432を追いかけ、浜、坂戸と3回GET。返しも榎本で菜の花ポイントをみつけここで1発、八木蒔手前の霞ヶ浦バックは準備している間に行かれてしまい、急遽桃浦の畑へ追いかけ、さらに桃浦駅の先も欲張り、結局返しも3発GET。ここで先程の駅での交換の撮影の際に三脚を忘れたのに気付き、現場に戻りましたが見つからず。出番は少ないながらも17年間使ったもので、少しショック。
暗くなってきても、まだ走行を粘ります。薄暗い中、林をバックに走る602+714、真っ暗になった中霞ヶ浦バックに走る431+432をGET。その後玉里へ移動、駅で601の単行や431+432を撮影。広場でイベントの準備をしていましたが、最終列車に合わせて何か行われたのでしょうか?
最後は石岡へ。最終列車に乗ろうとする人で大変な賑わい。駅の中へ入りグッズや記念きっぷを見てみましたが、昼間見て気になった硬券のフリーキップは売り切れており、結局乗車券を車内補充券で購入。穴開け式の車補もすっかり見なくなりました。撮影も人が多すぎてままならず、駅の上の跨線橋へ移動。雨の中、ここで最後まで見届けます。
いよいよ最終列車。鉾田行最終は431+432、記念セレモニーでは会社と沿線自治体のあいさつがあり、超満員の乗客を乗せ22:20、約50分遅れで発車。この2両はもう石岡へ戻ってきません。続いてKR+600の回送が鉾田へ向け発車、帰らぬ旅へ。石岡発最終列車となる玉里行はKR2連、市民グループによるセレモニーがあり、満員の乗客を乗せ発車。会社・自治体と市民グループ、別々にセレモニーが行われたところに、それぞれの立場の微妙な温度差を感じます。玉里へ行ったKRはすぐに戻ってきました。駅へ入線の際、ちょうどやってきた常磐線の貨物列車が汽笛でエール、KRもタイフォンでこれに応え、ちょっといいシーンが展開。この列車の到着で石岡駅の営業は終了。その後、小川へのKR+714の回送が発車、これが鹿島鉄道の石岡発最後の列車となりました。
常磐線の上り終電が出るとファンの姿も居なくなり、さっきまで騒然としていた駅構内も祭りの後の静けさ。そんな中連絡通路では閉鎖工事が始まったのか、トンカチの音が寂しげに鳴り響いていました。駅の鉾田方の踏切はさっさとフェンスで閉鎖されてしまい、2度と列車が来ないことを物語っています。最後に常磐線の貨物列車を2本跨線橋から撮影。偶然にも81−81と81−95でラッキー。

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