すみません〜。すっかり遅くなってしまいましたが・・・
かねてより小出しに予告していた、久々の新刊のご案内をさせて頂きます。
また、これに付随した対談記事の掲載誌もご紹介します。
■『花物語』
ポプラ文庫
橋本 治/文
さべあ のま/絵
橋本 治さんが若い読者に贈る
14編の短編と、
全見開きに
さべあのカラーイラスト入り
◆巻末に21頁に渡り、
橋本さんとさべあの特別対談を収録!
オールカラー 213頁
¥714 円 (本体: 680円)
ポプラ文庫/ポプラ社
(初版発行:2009.10.5)
ISBN 978-4-591-11197-0
≫ポプラ文庫サイト
≫ポプラ文庫/『花物語』紹介ページ
≫Amazon:『花物語』
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■『asta(アスタ)』
2009年11月号
A5版 100頁 平綴じ冊子
書店にて10月上旬より無料配布
ポプラ社の
ストーリー&エッセイマガジン。
対談:橋本 治 × さべあ のま
4頁掲載。
◆ポプラ社のPR誌を兼ねた冊子で、対談は文庫版のダイジェスト的内容ですが、
文庫未収録の発言も収められてます。
橋本さんの近影と、ワタシの自画像(美化(笑))イラストも載っていて、
対談の雰囲気がちょっと伝わるかも。(笑)
最近のワタシの仕事としては、めずらしい企画なんで入手してみて下さいませ。
このasta、本屋さんで無料でもらえちゃいます!
◆astaを置いてるお店は下のサイト参照。
≫ポプラビーチ/『asta]』2009年11月号
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先ずは、『花物語』について。
ひとつ下の記事でも書きましたが・・・
この『花物語』は、今から14年前に集英社より刊行された単行本の復刻というか、
文庫化です。
元の親本は小説家の橋本 治さんの14編の短編物語に、
ワタシが全見開きにカラーイラストを付けた、ちょっと絵本的な見せ方の、
今で言うビジュアルブックとも言える本でした。
初出は17年前に集英社の芸能誌『Myojo(明星)』に1年間連載されたものです。
連載時は、ワタシはモノクロの挿絵を1点描かせて頂いてました。
連載終了後に橋本さんのご希望で、オールカラーの挿絵が全頁に入った単行本を作ることになり、
橋本さんは本文の書き足しと、2編の新作の書き下ろしをされ、
ワタシも新たに全編カラーのイラストを描き下ろして、1冊にまとめたのでした。
文庫の帯の
『若い読者にこそ 美しい物語を読んでほしい』という橋本さんの言葉のように、
当時の『Myojo』の読者層であった小・中学生に向けて書かれた短編小説で、
淡くほんのりと、優しく、切なく、
それでいて、橋本さんらしい鋭さもさりげなく込められた、
なつかしくも色褪せない情景が綴られています。
でも、内容は決して子供向けというものではなくて、
若い女性はもちろん、大人の方にも楽しんで頂ける作品だと思います。
文庫化にあたっては文庫サイズに合わせて、
イラストのレイアウトや文章との構成を組み直したりしていますが、
親本とほぼ同じ状態を再現するよう、デザイナーさんにもご尽力頂きました。
今回の文庫化で昔の手描きのカラー原稿を入稿するにあたり、
以前は大変苦労した印刷時の色の再現(4色製版)を再び仕切り直すのは、
ちょっと不安もあったのですが・・・(´▽`)ゞ
案ずるよりもなんとやらで、
手描きイラストの色校正でこんなにラクできるなんて(笑)…と、
ちょっとびっくりするくらい、キレイな色目に仕上げて頂き、感激しています。
お話に合わせて1話ごとに、描き方の方法(画材、紙、色指定など)を変えて、
描いたイラストが、ほぼ全見開きに入っています。
文庫版は、親本とはまたひと味ちがった愛らしくキレイな本に仕上がりました。
是非、見て頂きたいです〜。
巻末には あとがきの代わりに、橋本さんとワタシの対談が
たっぷり21ページも収録されています。
オールカラーで このボリュームで、リーズナブルだと思います。
ポプラ社さんにはその点でも感謝して居ります。
いろんな意味で贅沢な文庫です。
皆様、どうかご高覧頂ければ幸甚です。m(_ _)m
●まだまだ続くのですが、長くなるので、この続きは
『花物語』をめぐるお話:その2 で・・・

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