離婚してから、2年5ヶ月。
少しずつだが、自分の親の態度も軟化してきた。
ような気がする。いや、だけかもしれない。
でも、1年前に比べると大分子供に対して辛く当たったり、
子供の悪口を言う回数は減ったような気がする。
それでも、まだ「はじめから完璧な子供の姿」を要求することは止めない。
私が子供の時からそうであったが、常に「大人の目から見て完璧な子供」を要求する。
ましてや、赤ちゃんから学童期、思春期を経て段階的に成長することなど、未だに考えられないらしい。
保育園に通うyukoが、泣いたりぐずったりすることも迷惑だから困ること。
ギャングエイジのkentaが男の子の友達と、近所の空き地で騒いでいることも、みっともないこと。
反抗期のように、言い訳することも許されないこと。
思春期に入ったasakoが、恥ずかしがったり話題が合わないでいることを、とりあえず挨拶はするけれど、その後の会話が続かないのは、育て方が悪かったこと。
kotaには、特進クラスで国立大に進学し、公務員になってもらうこと。
などなど。
前に比べれば、元ダンや彼の親に似ていることを、死ぬほど嫌い、私や子供たち本人を完膚なきまでに責める事は、回数的にぐんと減った。
しかし、まぁ、私は我慢するとして、子供たちにしてみれば、半分は元ダンの血が流れているわけだし、けなされる事はすなわち自分自身の存在の否定になるから、一番されたくは無いことだと思う。
私自身も大分元ダンのことを取り上げて、子供を責める事はなくなったと思うが、それもかなり生活や感情が落ち着いてきたことの現われなのだと思う。
それにしても、なぜ子供に「完璧さ」を求めるかな。
なぜ、1回で「完璧になる」と思えるのかな。
それが自分の親でありながら、絶対に理解できない。
もちろん、私に対してもそうだ。
離婚してぜんぜん傷つかない人なんているんだろうか。
元ダンの話をされて、2年やそこらで平然とできるのだろうか。
私は、とにかく現実と向き合いつつ、生きていかなくてはならない。
完璧を求める親を、果たして「老後の面倒を完璧にみる」ことができるのだろうか。
そんな不安まで、思うようになる。

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