桜薫る 38.修学旅行(前編)

2010/10/2  3:14 | 投稿者: おるん

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注)本文中にある名称は実在の物・人・団体とはなんら関係ありません。
 ウェブカレはリンクシンク社のSNSサービス名です。
 小説内には一部ウェブカレのイベントに近い箇所があります。
 小説内には一部ウェブカレのイベントの内容を引用した箇所があります。(ネタバレ注意)
 小説内の設定は必ずしもウェブカレ公式設定と同じではありません。
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◇◆◇38.修学旅行(前編)


高校生活最大のイベントと言えば、修学旅行。
この学校の行き先は北海道。
やっと新しいクラスに馴染んできて、友達が増えた。
去年から同じクラスだったアリサとアキ、それからアキの友達のリカコ。
4人で班を作って、小樽を自由散策。
オルゴールとガラス細工を見て、お土産を買って、写真を撮って。ホテルの部屋も一緒だ。

夕食の後、みんなで大浴場に行くことにした。
廊下を歩いていると、浴衣姿の風呂上りの薫君とすれ違う。
学級委員と図書委員と文化委員の男子と一緒に歩いてる。
いつもと違う薫君。ちょっとドキドキする。
「サクラ、会長、色っぽかったね。」
「うん…。」
アリサと小さな声でコソコソ話す。なんだか恥ずかしくて顔が熱くなる。

お風呂から上がってきて、部屋に戻る。
みんなで布団に寝そべってお喋りタイムだ。
「ねぇ、サクラ、会長とどこまで進んでるの?」
唐突にアリサが切り出す。
「え?サクラってやっぱり会長と付き合ってるんだ。」
「あれはどう見たってそうでしょ。」
リカコとアキが話す。
「で、どうなのよ??お正月から進展あった??」
アリサが嬉しそうに聞いてくる。
「進展って…何も無いよう。…みんなこそ、彼氏居るんでしょ?どうなのよ??」
「残念ながら彼氏居ないんだよねー。アキは?リカコ居るんでしょ?」
「私は片想い中。体育委員の飯野君。去年は違うクラスだったけど、最後に同じクラスになれて良かった!」
アキがほんのり頬を染めてそう言った。
「彼氏、居るよ。別の高校に行ってるんだけど。中学が一緒で、高校に入ってから付き合いだしたんだー。」
リカコの言葉にアリサが食いついた。
「え?もう三年目ってコト??じゃあさ、じゃあさ、そういうことヤッてるの??」
「なによ、もう。そりゃ、…ヤるよ。」
「えぇー!!」
アリサもアキも私も興味津々だ。固唾を飲んで話を聞く。
「男はみんな好きな子とヤリたいもんでしょ?彼、いつも会ったらすぐヤリたがるんだから。」
「そんなものなの?」
ちょっと心配になって聞く。薫君、そんなこと自分から言い出したことない。
「…会長、そんな風に見えないよねぇ?」
アキがそう言って、アリサが笑う。
「はは。案外、頭の中では色々想像してたりして。ムッツリそうだもんねぇ。サクラ、夢の中できっと何度かは犯されてるな。」
「あはは、絶っ対そうだと思う!会長、なんとなく凄そう。」
リカコが一緒になって笑う。
「…会長、私のこと、好きじゃないのかな?…そんなこと、彼から言われたことないよ…。」
どんどん不安になってくる。私のこと好きじゃないからエッチしないの?エッチしないと嫌われちゃうの?
「そうなの?全く?全然??」
リカコが聞いてきた。
「うん…。いつもキスとハグだけなの。クリスマスもお正月もお見舞いに行ったときも、彼は…したそうな感じだったけど…結局何もなくて。」
「ヤラせてあげればいいのに。」
「そう思うけど、タイミング悪くて…。したいって迫られたこともないし、しなくてもいいのかなって思ってた…。」
「帰ったら、誘ってみれば良いんじゃない?」
「女の子の方から?変じゃないかな?」
「大丈夫、大丈夫。きっと喜んでくれると思うよ。」
「じゃあ、帰ったら言ってみる…。」
うつむいた私を余所に、みんなが盛り上がっている。
「にしても、会長、凄いテクニシャンだったりして!!」
「うわー、気になるー。サクラ、もし初体験したら、教えてね。」
「会長が『サクラ』とか呼んで、眼鏡外しちゃうワケ?眼鏡外すと結構美少年なんじゃないの??」
「きゃーーー!会長ーーー!!」
きゃっきゃと騒ぎながら、次の話題に移っていく。
「飯野は強そうじゃない?アキ、もし付き合ったら壊れちゃうんじゃない?」
「あはは、やだー!!」
あはは、と笑いながら話を合わせるけど、薫君のコトが気になって仕方が無い。


◇◆◇


翌日は函館に移動。移動中もアリサたちと一緒で、見学や体験学習も多くて、薫君と話す機会も無く。
夕食の後、ホテルの売店の土産物を見ていると、綾川君がやってきた。
「よぉ、桜。楽しんでるか?」
「綾川君。楽しんでるよ。そっちは?」
「まぁ、俺にはこういう行事は似合わねーからな。」
確かに班行動しそうにないし、この分だと多分、班は名ばかりで単独行動なんだろう。
「ふふ。ほんと、イメージと合わないよね。」
「兄貴がうるせーからよ。参加しない訳にもいかなくてな。」
「修学旅行は思い出になるから行きましょう、とか?」
「そうそう、そんなカンジだな。…なぁ、桜、夜景、見に行かないか?」
「うん。…ホテルの展望台くらいなら付き合うけど?」
「いや、外に。」
「え?それはダメでしょ?」
「なんか、沈んでそうじゃねーか?」
「何が?」
「お前だよ。ほら、バレなきゃ大丈夫だから、ついてこいって!!」
「きゃっ。」
強引に手を引かれて、外に連れ出される。彼がタクシーを捕まえて乗り込む。
終始無言。ロープウェイに乗って函館山の展望台に来た。
「わぁ、キレイ!!」
「だろ?お前はそうやって笑ってないと。何かあったのか?」
優しく笑う綾川君。
「何もないよ?」
「マジで?」
「うん…。お願い、何も聞かないで。」
「また草間となんかあった?」
「何もないよ!…聞かないでって言ったでしょ?」
「俺、色んな想像しちまうんだけど?」
想像…あらぬ方向に向いても困るから話した方がいいかな。
「うぅ…、何もないんだって。…だから何もないのが悩みで…。」
「ん…?」
「友達が…するのが普通だって言うから…。」
「あぁ!そういうことか。」
神妙だった彼の表情がパッと明るくなる。
「バーカ。心配して損した。アイツはお前のコトが大事なんだろうよ。」
「…。」
「とんでもないこと言い出したら、草間のヤツ、ぶん殴ってやろうかと思ったけど…。
俺が言うんだから間違いない。心配要らねーよ。
ってか、お前連れ出したのが草間にバレたら、俺がタダじゃ済まねーじゃねえか。」
なんか、妹を心配するお兄ちゃんみたいになってきてるよ、綾川君。
「ま、折角だから、写真くらいは撮って帰るか…。」
そう言って、彼は何枚か写真を撮った。

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1.出会い
<37.新学期−会長の過去 39.修学旅行(後編)>
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2010/10/6  17:05

投稿者:おるん

>紫さん
ありがとうございます。
女の子同士の下ネタ会話、こんなカンジになりますよね。
下手すりゃもっと凄いことになるかもしれませんが、高校生なのでこの辺で。w
竜士君、良い人過ぎて(弟なのに)兄貴状態。w
彼に彼女が出来るのは大学に入ってからなのですが、まだネタ考え中です。^^;

2010/10/5  18:55

投稿者:紫

女の子同士の下ネタ会話に笑った〜。www
でも、あんなもんですよね、高校生の女の子たちが集まると。

それにしても、竜士いいヤツだなぁ〜。
早く可愛い彼女ができるといいなぁ〜。

2010/10/2  3:29

投稿者:おるん

すみません。。。下ネタが続いて。m(__)m
竜士君はホント良いヤツです。
早く彼女を作ってあげたい!!

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