〜コネタ 199〜
やきそばと紅しょうが、どうやって食べますか?
カレーには福神漬、すしにはガリ、
ハンバーガーにはキュウリのピクルス……
主食には定番の付け合わせがあるもの。
やきそばの場合、それはもちろん紅しょうがだ。
どうしてやきそばには紅しょうがなのか。
やきそばの本場、静岡県の「富士宮やきそば学会」に尋ねてみたが、
はっきりしたことはわからないのだという。
富士宮やきそばのルーツは駄菓子屋。
その昔、子どものオヤツに、
あるいは製糸工場で働く人々のオヤツ代わりに、
店の一角でおばちゃんが焼いていたやきそばが広まったもの。
同学会によると、付け合わせの紅しょうがは、
脂っこくなった口をさっぱりさせるために
自然発生的に生まれたものではないかという。
駄菓子屋ではお好み焼きも焼かれていて、
どちらにも青のりと紅しょうがが定番なのは、
そのあたりに由来するのだろう。
さて、この紅しょうが、みんなはどうやって食べているのか。
友人20名に聞いてみた。
○麺に混ぜてから食べる……7名
○麺にチョイチョイ乗せて食べる……5名
○別々に食べる……4名
○麺と紅しょうがを別々に口に入れ、口の中で混ぜて食べる……2名
○紅しょうがは食べない……1名
○気にしない……1名
「気にしない」はひとりだけで、
他の19名はそれぞれに自分なりの食べ方のスタイルを持っていた。
中でも「麺に混ぜてから食べる」派は、
はっきりとした理由を挙げている。
「味付けの一部にするため」
「やきそばだけだとパンチがないから」
「シャキシャキ感を味わうため」
などもっともな意見に混じって、
「(紅しょうがが)嫌いなので、麺に混ぜて味をごまかすため。
残すのはイヤ」
なんて声もあった。
ところで、取材を進めるうちに、
「やきそばに福神漬」という変わった組み合わせに遭遇。
秋田県の「横手やきそば」ではこれが定番だという。
横手市役所のやきそば担当さんにそのわけを聞いてみた。
「詳しいことはわかりませんが、
横手やきそばは子供のおやつ(外食)として始まったものです。
子供に紅しょうがは辛いので、福神漬で代用したのでは、
という説があります。
あるいは、東北の人は(一般的に)漬物好きなので、
福神漬になったのでは、という説もあります」
横手やきそばは、上に目玉焼きが乗るのが特徴的。
全国各地のやきそばサイトを見ているうちに、お腹が減ってきました。
(R&S)
お世話になったのは、
「
http://www.excite.co.jp/」
エキサイトのコネタです。

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