〜コネタ 120〜
「しもやけおてて」は絶滅したのか
「しもやけおててが もうかゆい♪」
これはご存知、童謡『たきび』の一節。
寒さと乾燥の厳しい季節がまだまだ続くが、
いまの子どもには、この「しもやけ」、
知識としては知っていても、どうもピンとこないらしい。
確かに、自分が子どもの頃は、地元が雪国・長野だったこともあってか、
「しもやけ」の手の子はたくさんいたし、
「しもやけ派」「アカギレ派」みたいな感じに分かれていた。
でも、いまの子どもには「しもやけ」の子がほとんどいないけど……。
もしかして、温暖化の影響で、「しもやけおてて」は絶滅してるの?
『スキンケア基本事典』著者で、
よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長に聞いた。
「しもやけは、栄養状態に依存しているといわれていて、
栄養状態の悪いとき、特に戦後に多かったといわれています」
自分たちが子どもの頃は、栄養状態が悪いときではなかったものの、
他の要素としては「住宅環境」によるものが大きいという。
「昔の家のほうが、隙間風があったり、壁が薄かったり、
寒かったということはありますね」
確かに、子どものしもやけはほとんどなくなってきているが、
ただし、「しもやけが絶滅したわけではない」
と吉木先生は言う。
「しもやけは、気温の変化が大きいと出やすいんですよ。
たとえば、今年のように、暖かい日が続いて、
急激に寒くなったときなどは、出やすいはずです」
寒いだけじゃなく、急激な温度変化が条件とは、
ちょっと紅葉の色づき方のよう。
しかも、最近の場合、しもやけは、子どもではなく、
若い女性に多く見られるのだという。
「しもやけになりやすいのは、汗をかく人、濡れている人
という特徴があります。
女性の場合、ブーツをはくので、足に汗をかいて、
しもやけになってしまうんですよ」
一方、「アカギレ」はまた「しもやけ」とは全く別モノで、
水仕事をする人などが、
皮膚の潤いを奪われることによってできるのだという。
体質的にも、乾燥肌、冷え性などが多いそうだ。
現代では、「しもやけおてて」は絶滅に近く、
「しもやけあし」が定番のようです。
(田幸和歌子)
お世話になったのは、
「
http://www.excite.co.jp/」
エキサイトのコネタです。

0