実家から、こんなものが出てきました。
高校生のころ、美術の時間に制作した東大寺南大門金剛力士像(吽形)のレリーフ(浮き彫り)です。
割れてしまっています。
裏側には、鉛筆で書き込みがあります。
6組7番だったようです。
1年生の時かな?
修復する事にしました。
といっても、破面同士をくっ付けることはむずかしそうです。
木の板に貼り付けることにしました。
取り出したのは素麺の箱の蓋。
割れ目が空(す)いてしまいそうなので、塗料を塗りました。
本体裏側の凸部を彫刻刀で削った後、瞬間接着剤で貼り付けました。
よく見ると割れ目がわかりますが、重要文化財とかじゃないのでこれでOK。
もっともらしい作品になりました。
ただ、形は金剛力士像ではありますが、レリーフとしての技術は下手です。
上手く彫れば、もっと立体的に浮き出るように見えるはずです。
素材は、弾性のない合成樹脂(プラスチック)のようで、彫刻刀でたやすく彫れます。
裏側を見てわかるようにもともと灰色でした。
たぶん家に持って帰ってきて、私が絵の具で着色したのだと思います。
記憶にはありませんが。
60歳を過ぎてから仏像彫刻を始めましたが、子どもの頃から仏像の造形美には惹かれていたようです。
わが家は仏教徒ではなかったのですが。