米国で「17年ゼミ」が大発生しています。
読売新聞オンライン(2021/6/4)によると、
米国で17年に1度だけ姿を現す「17年ゼミ」が大量発生する中、米食品医薬品局(FDA)が、セミを安易に食べないよう異例の警告を出した。関連グッズが売り出されるなどブームになる中、セミを使った料理まで登場したためだ。FDAはアレルギー反応が出る恐れがあるとして冷静な対応を呼びかけている。
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各地ではレストランがセミをトッピングにしたタコスを提供したり、米紙ワシントン・ポストが揚げ物のレシピを紹介したりするなど盛り上がっている。
そこで、読みかけの本を思い出しました。
内山昭一「昆虫食入門」(平凡社新書)です。
帯に「アブラゼミは、ナッツ味。」とあります。
著者や昆虫料理研究会のメンバーは、実にさまざまな昆虫を食べています。
「おいしい虫もいれば、まずい虫もいる」のだそうです。
映像を見ると、17年ゼミはアブラゼミに似ています。
アブラゼミは幼虫も成虫もナッツ味がするそうです。
幼虫は鶏肉のようでもあり★★★、成虫は塩味もして★★と評価しています。
そう美味しい部類ではなさそうです。
(ちなみに、カミキリムシは幼虫、蛹、成虫とも「甘みとコクが強く、クリーミーで油が多い。ふんわり甘いバターのような食感」で、★★★★★と評価されています。)
きっと、17年ゼミも、ナッツ味がするのでしょうね。
3年前に、このブログで、
前野ウルド浩太郎「バッタを倒しにアフリカへ」(光文社文庫)という本を紹介しました。
そのなかで、
サバクトビバッタは、テレビアニメ「ジャングル大帝」に出てきました。
白いライオンの王者レオは、肉食動物たちに肉食をやめて草食動物たちと仲良く暮らすよう訴えます。
そんなこと言っても、ムリです。
しかし、そこにやってきたバッタの群れ。
レオは、肉食動物たちとバッタを食って生きていこうとします。
なんとバッタの養殖を始めます。
著者は私より2まわりも若いので、残念ながら「ジャングル大帝」は出てきません。
と書きました。
今度の本の著者・内山氏は、私と6歳しか違わないので、ちゃんと「ジャングル大帝」の「虫牧場」について、記述しています。
私は、蜂の子とイナゴくらいしか昆虫を食べたことはありません。
実は、この本を読んでいても、そう食べたいとは思いませんでした。
それで興味を失って、完読できなかったようです。
少なくても、自分で採集し、調理したいとは思いません。
でも、たまたま米国に行き、レストランでセミをトッピングしたタコスがあったら、チャレンジするかもしれません。