昨夜、大垣コロナシネマワールドで映画「HOKUSAI」を観ました。
5月28日に公開されたばかりの新作です。
葛飾北斎の生涯を描いた作品です。
柳楽優弥が青年期、田中泯が老年期の北斎を演じています。
徳川幕府は浮世絵や戯作(げさく:現代の通俗小説)を風紀を乱すものとして弾圧します。
水野忠邦の天保の改革ですね。
その対象となったのが、北斎の才能を見出した版元の蔦屋重三郎(阿部寛)、盟友で戯作者の柳亭種彦(永山瑛太)、同業の喜多川歌麿(玉木宏)らです。
北斎もお上の圧力を受けながら、必死に絵を描き続けます。
歌麿のほか、天才・東洲斎写楽らライバルと競い合い、葛藤、苦悩のなかから、新しい表現方法を次々と生み出します。
そしてつぃに「富嶽三十六景」を完成させます。
柳楽優弥は独特の風貌・表情が常人とは違う才能を感じさせます。
田中泯は、さすが舞踏家で、身体全体を使った演技や顔芸のすごみに魅せられます。
前半で大きな役割を果たす阿部寛は、主演を食うような演技でした。
以前、NHKで宮崎あおい主演のドラマ「眩(くらら)」が放映されました。
北斎の娘・お栄を描いた作品でした。
その印象が強いのですが、今回のお栄は河原れんが上手く演じています。
あれ!? 本作の脚本も河原れんです。
自作自演だったんですね。
私の評価は、☆☆☆☆