昨日の朝、ふと思い立ち、名古屋市美術館に行きました。
名古屋市美術館は、地下鉄東山線伏見駅で下ります。
白川公園の中にあります。
12月15日まで「カラヴァッジョ」展が開催されています。
このポスターに使われているのは、イエス・キリストに洗礼を授けた聖ヨハネを描いた作品です。
通常、ヨハネが持っている杖は、先端に十字架が付いています。
また、連れている羊には角がありません。
ということで、先例にとらわれない画家といえます。
これは、会場入口に掲げられた4つの作品のコピーです。
カラヴァッジョの絵は、光と闇のコントラストが特徴です。
官能的でもあります。
彼は、関ヶ原合戦の時代に、イタリアで活躍しました。
並外れた描写力を持った型破りな画家でした。
評価は高く、彼の作風を真似する画家がたくさん出ました。
しかし、素行は悪く、殺人を犯して逃亡生活を送りました。
ドラマチックな生涯でした。
結局、38歳、病気で亡くなったので、作品数はそれほど多くありません。
本展覧会でも、自作は10点だけで、残りは彼の影響を受けた画家たちの作品でした。
特徴的で、たいへんインパクトがある作品の数々を楽しみました。
来年は、岸田劉生展からはじまるそうです。