8月10日、京都・南座に行きました。
「八月南座超歌舞伎」を鑑賞するためです。
歌舞伎を生で見たことはありません。
南座も、前を通ったことしかありません。
NHK大河ドラマなどにも出演している売れっ子歌舞伎役者・中村獅童とバーチャル歌手・初音ミクの共演という夢の企画。
家人が割引入場券に応募したら当選しました。
ですから、私はお供で同行した感じでした。
南座は、たいへん由緒ある劇場です。
建物も立派です。
舞台に破風が付いていたりします。
開場10分前くらいに着きましたが、入口前の歩道は客でどんどん埋め尽くされていきます。
イヤホンガイドを借りました。
はじめに登場したのは、獅童の弟子だという中村蝶紫と澤村國矢。
漫才のような掛け合いで超歌舞伎の見方を説明します。
観客の少年を舞台に上げ、NTTの技術である「分身の術」を体験させたりしました。
そして、特製ペンライトの購入が強く勧められました。
また、「大向こう」が推奨されます。
歌舞伎独特の観客からの掛け声のことですが、通常の歌舞伎では素人には無理です。
しかし、超歌舞伎では、どんどん掛けていいそうです。
獅童や蝶紫には「萬屋(よろずや)!」、國矢には「紀伊国屋(きのくにや)!」、そして初音ミクには「初音屋!」、NTTには「電話屋!」です。
これが30分間で、1回目の休憩20分間。
売店で時間をつぶしました。
ペンライトは1本3500円もしました。
しかし、超歌舞伎を楽しむための必携アイテムだということで、家人の分も合わせて2本購入しました。
こんな写真も撮りました。
第2部では、出雲のお国役の初音ミクと名古屋山三役の中村獅童を中心に、中村蝶紫や澤村國矢、そして女性の踊り手たちも加わり、豪華な踊りを見せました。
そして、30分間の休憩。
長いような気がしますが、役者の支度や舞台の準備などに時間がかかるのでしょうね。
売店の売上げは上がりますし。
いよいよメインの「今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)」。
デジタル映像と歌舞伎役者たちの演技が入り交じる見事な舞台です。
獅童が梯子乗りをしたり、獅童とミクが宙乗りをしたり、大興奮モノです。
終盤では、写真撮影もOKになりました。
獅童が花道を行き来し、観客席を隅々まで睨み付け、煽(あお)る、煽る!
その顔は、白粉の上が汗びっしょりなのがわかります。
衣装は重そうだし、動き回るし、すごい体力です。
われわれは、もちろん総立ちで、ペンライトを振りかざし、声をあげます。
さて、ペンライト。
ボタンで光の色を14色も変えられます。
「ここは『桜色』で応援しましょう」とイヤホンガイドが指示するので、私は薄いピンクにしていたら、まわりはみんな濃いピンクです。
おかしいと思いながら、付和雷同(ふわらいどう)しました。