今朝の日本経済新聞のトップ記事は、「賃金水準 世界に劣後」という見出し。
読み始めて・・・
(あれ? 読んだことあるハナシだゾ!)
添えられたグラフは、「最低賃金と生産性」です。
(いよいよ、あの本と同じ主旨だ!)
デービッド・アトキンソン「日本人の勝算 人口減少×高齢化×資本主義」(東洋経済新報社)です。
記事をよく読むと、この著者の名が出てきます。
どういう主張かというと、わが国の最低賃金が諸外国と比べてかなり低くて、そのせいで生産性も低い、というのです。
最低賃金を引き上げれば、生産性が向上するように経営者は努力します。
デフレ対策にも、女性活躍にも、格差是正にも、地方創生にも役立つとしています。
また、現在は、都道府県ごとに最低賃金が定められています。
そのせいで、人材が東京などに集まってしまうというのです。
全国一律の最低賃金にすべきだといいます。
説得力のある主張だと思います。
ただ、耳が痛いのは、日本には小さな会社が多すぎるという意見です。
小さな会社は、生産性を向上させるのはむずかしいから淘汰すべきという考えのようです。
わが社も否定されちゃったようです。