3月2日の夕方に同窓会があるので、東京に行きました。
せっかく行くのですから、少し早めに出発して、美術展を観ることにしました。
東京駅は、昔と違って立派ですし、駅前広場がとてもきれいに整備されました。
向かったのは、六本木ヒルズ。
一番高いタワーの52階にある森アーツセンターギャラリーで、「新・北斎展」が開催されています。
入場券売り場がある2階への階段の入り口に、「入場まで70分待ち」との掲示がありました。
階段は3色に分けられていました。
そのうち一番左は、前売り入場券引換券を持っている人のレーンです。
ここはあまり並んでいません。
私は、ネットで購入し、A4用紙に印刷したものを持参していたので、このレーンを上りました。
真ん中は、手ぶらの人のレーンで、これが長い!
一番右は、53階にある森美術館で同時開催の現代美術展のレーンで、これもたくさん並んでいました。
2階に上ると、短くてもやはり列はできており、10分くらいは並びました。
本物の入場券と引き替えると、今度はエレベーターに乗るための列に並ばされます。
30分くらいは待たされました。
高速エレベーターは、乗ったら、あっという間に52階到着。
でも、まだです。
もう一度、入場口前の列に並びます。
ここで、20分くらい待たされました。
結局、前売り入場券引換券を持っていた私でも、1時間くらい待たされての入場でした。
美術展では、なるべく音声ガイドを借りるようにしています。
550円を払わなくてはいけませんが、理解の助けになります。
ここでは、貫地谷しほりと神田松之丞の組み合わせという豪華版。
神田松之丞は、人気の講談師。
「四谷怪談」のさわりを聴かせてくれました。
この美術展の出品数は479点!
来場者が多いのには納得です。
「新・北斎展」と銘打つだけあって、初公開作品もいくつかあり、そのうち4点は、音声ガイド付きでした。
たいへん見応えがありました。
往きは、東京メトロ「日比谷駅」から六本木ヒルズまで歩きました。
帰りは、その道を帰ればよかったのです。
しかし、赤い丸印と緑の丸印が付いた「麻布十番駅」の案内板が目に入りました。
(丸ノ内線と千代田線にそんな駅はなかった。できたのかな?)
と、よく考えもせず歩いて向かいました。
東京の地下鉄路線図は、路線ごとに色分けしてありますが、路線数が増え、似たような色あいも使われています。
赤は昔から丸ノ内線を示しますが、都営地下鉄・大江戸線は紅色です。
緑は千代田線ですが、東京メトロ・南北線は青緑。
「麻布十番駅」の案内板に付いていたのは、紅色と青緑色の丸印だったのです。
それはいいのですが、大江戸線の「麻布十番駅」の入り口から入ってしまいました。
私が乗るのは、東京メトロ・南北線。
大江戸線は大深度地下を走るので、ホームはメチャクチャ深いところにあります。
南北線は、従来通り、道路の下を通っています。
同じ「麻布十番駅」という駅名ですが、深さが全然違います。
そのうえ、水平距離もけっこうあります。
南北線「麻布十番駅」にたどり着くのは、一仕事でした。
翌日も大江戸線に乗りましたが、「上野御徒町駅」から上野公園に向かおうとホームから上っていったら、目の前に東京メトロ銀座線「上野広小路駅」が現れました。
東京の地下鉄は、たいへん複雑です。
同じ駅名でも乗り換えに長時間必要な場合もあれば、違う駅名でも乗り換えが簡単な場合があります。
地方から来た人や外国人には、わかりにくいですね。
私は、若い頃、東京に9年間住みましたが、大江戸線も南北線もなかった時代なので、やっぱり今は「お上りさん」になってしまいます。