国立がん研究センター研究所編「『がん』はなぜできるのか そのメカニズムからゲノム医療まで」(ブルーバックス)を読みました。
日本人の2人に1人が生涯に一度はがんにかかり、男性の4人に1人、女性の6人に1人ががんで死亡すると推計されています。
と、「はじめに」に書かれています。
「がんは国民病」です。
一方、
直近の統計では、がん患者全体の5年相対生存率は60%を超えており、がんの経験者やがん治療を継続されている「がんサバイバー」の数はすでに数百万人、日本対がん協会によると七百万人をかぞえているとされています。
「今や不治の病ではない」といえます。
かつては、患者本人に病名を教えなかったものですが、今ではがんであることを伝えます。
この本では、がんとはどういう病気なのか、どうして生じるのか、どうやって転移するのか、老化との関係、発見方法、予防方法、治療方法など多岐にわたる観点から最新の知見を私たち素人向けに解説しています。
とはいうものの、専門用語だらけなので、全部をついて行けて、理解できたわけではありません。
「遺伝子変異が次第に積み重ねられた結果、がんが発生する」ので、がんの発生率は年齢とともに上がるのです。
私は、50歳で肺がんの手術を受けました。
看護士さんたちからは、「若いから元気ですね」と何度も言われました。
50歳でもがん患者としては若い方なのです。
私は、タバコを吸わないのに、肺がんになりました。
副流煙のせいだったのでしょうか?
昨年は、皮膚がんの手術もしました。
紫外線はそんなに浴びていないと思うのに。
がん体質なんだと思っていましたが、遺伝的要因は小さいそうです。
がんを引き起こすのは、さまざまな要因があります。
大きな割合を占めるのは生活習慣で、6割以上だそうです。
日本人のためのがんの予防法として、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」という5つの健康習慣が取り上げられています。
ストレスも大きな要因だということが、わかってきたそうです。
私の場合は、ストレスだったかな?
