このへんのサクラはとっくに散ってしまいました。
でも、飛騨高山だったら、まだ咲いているはず。
昨日、調べたら、市街地は満開、郊外はまだつぼみか咲き始めとのこと。
一度見たかった臥龍桜(がりゅうざくら)もまだ「咲き始め」。
(しかし、今日のTVニュースで「見頃を迎えた」と伝えていました!)
そこで、高山市街地に、サクラを見に行くことにしました。
でも、わざわざ高山まで行って、街なかのサクラを見るだけではもったいない。
今まで行ったことのない名所を探しました。
それが、まず、「高山陣屋」。
ここは、幕府直轄領だった飛騨国を治めた郡代・代官所です。
幕末には全国に60数カ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのはこの高山陣屋だけだそうです。
明治時代に入っても、県庁の総合庁舎のように使われました。
前庭では、朝市が開かれていました。
建物は、広大です。
役所としての機能を持つ部分のほか、代官官邸としての部分もあります。
さらに、年貢米などを保管した巨大な蔵もあります。
外国人観光客もたくさん来ていました。
観光地は、どこも一緒ですね。
この写真は、お白洲(しらす)。
遠山の金さんや大岡越前のドラマに出てくる江戸町奉行所それより、ずいぶん奥行きが狭い。
民事の訴えを聴き、裁く場所だったそうです。
一方、こちらのお白洲は、刑事事件を処理するところ。
拷問に使う責め道具も展示してあります。
昼食は、高山ラーメン。
それから、「光(ひかる)ミュージアム(光記念館)」に向かいました。
ネットで発見した博物館・美術館です。
高山市内にある、あの金ピカの本山施設を持つ宗教団体が建てたものです。
着いた駐車場は、ガラガラ。
熱海のMOA美術館や、滋賀県甲賀市信楽町にあるMIHOミュージアムほどは、人気がないようです。
建物は巨大そうです。
屋根の上にもう一つ小さな建物が乗っかっているように見えます。
「小さな建物」ではありませんでした!
メキシコのマヤ文明のピラミッドを模した巨大建造物が屋上にありました!
ガラス窓がたくさんあるので、その下にある建物の明かり取りを兼ねているようです。
館内は4層になっています。
下から2層目(地下2階)には、4方に広い展示室が4つあります。
常設展では、コロー、ルノアール、クールベ、横山大観、川合玉堂、上村松園など有名芸術家の作品がふんだんに展示されています。
この日は、特別展「歌川広重 名所江戸百景」として、同館所蔵の浮世絵約40点が展示されていました。
また、「高山名家の着物展」も開催されていました。
ピラミッドの真下の中央部では、現代芸術の作品展も開かれていました。
能舞台まであります。
その上の階では、飛騨地方で発掘された遺跡や地層の展示、書道作品の展示など、さまざまな方面の展示がありました。
そのなかで、入口に「一般の方も自由にご覧ください」と、わざわざ掲示がある部屋がありました。
「一般の方」って、私たち?
ちょっと覗くと、広い部屋の中央に、金ピカのオジサンの頭身大像が立っていました。
御教祖様をたたえる部屋のようです。
恐竜2体も展示されていました。
高山市あたりも、こんな恐竜が闊歩していただろうと推定されています。
けっこう見応えのある、立派なミュージアムです。
客が少ないのが不思議です。
MIHOミュージアムには、台湾などからの観光客がいっぱい来ています。
ここは、まだ知られていないのですね。
最後に、高山市民の憩いの場所「宮川緑地公園」に行きました。
河川敷の広大な公園には、スケボーの練習場まであります。
夕方近くなっていたので、花見の宴会が、そこかしこで開かれ初めていました。
ホントに満開でした!
