昨日、「青春18きっぷ」を使って、奈良に行ってきました。
特急には乗れないので、結構時間はかかります。
目的地は、「奈良国立博物館」だけ。
奈良公園の中にあって、シカがまわりにたくさんいて、のんびりした雰囲気です。
9月15日まで、「
国宝醍醐寺のすべて」展を開催しています。
これが、お目当てでした。
醍醐寺は、京都にあるお寺ですが、開山当初から、奈良と深く関わってきたお寺です。
醍醐寺には、聖教(しょうぎょう)と呼ばれる記録文書や、その他の古文書が約7万点も保管されています。
これらが、一括して、国宝に指定されたそうです。
それを記念して、この特別展が開催されました。
それら聖教などもたくさん展示されていますが、仏像も数多く出展されています。
醍醐寺は、真言密教のお寺なので、如来、菩薩のほか明王(みょうおう)や天などの像、また曼荼羅(まんだら)図などを豊富に所有しています。
とくに、今回、五大明王が一度に見られるのが、ウリでした。
五大明王とは、大威徳明王(だいいとくみょうおう)、降三世明王(ごうざんぜみょうおう)、不動明王(ふどうみょうおう)、軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)、大威徳明王 (だいいとくみょうおう)です。
不動明王が、「お不動さん」として、一番ポピュラーですね。
全部、重要文化財なのですが、大威徳明王だけが、平安時代に作られた創建当時のもの。
他の4体は、火災で燃えてしまったので、江戸時代に復元されたものです。
5体がそろって寺外で公開されたのは、今回が初めてだそうです。
お寺に行けば、見られるじゃないかと言われそうですが、博物館展示のいいところは、正面だけでなく、横や斜め後ろからも間近に見られること。
このほか、重要文化財の弥勒菩薩座像の優美な姿には、感動を覚えました。
午後3時から、お坊さんたちが集まってきて「法要」をいとなみました。
しかし、すごい人垣で、全然見えませんでした。
特別展のほか、「なら仏像館」と「青銅器館」で常設展示があります。
どちらも見応えがあります。
また、日本庭園もあり、「八窓庵(はっそうあん)」という大変貴重な茶室がここに移築されています。
