今日、大垣フォーラムホテルで、藻谷浩介氏の講演を聴きました。
私は、氏の著作「
デフレの正体」と「
里山資本主義」(NHK広島取材班との共著)を読んだことがあります。
たいへん威勢がいいというか、歯切れがいいというか、飛躍が多くて断定的な文体だと思いました。
やはり講演もそんな感じがしました。
とくに高齢者の反感を買ったのではないかと、他人事ながら心配しました。
サービス精神が旺盛な方なんだろうと思います。
大垣市についての人口動態データなどをちゃんと調べ、グラフにしてパワポで示してくれました。
「大垣 is Japan,Japan is 大垣」だそうで、まさに日本の平均的な都市だということです。
2010年から2020年、たった10年間で、大垣市の14歳以下の人口は4千人、なんと16%も減少します。
15〜64歳の労働人口は、1万9千人、9%減ります。
逆に65歳以上は18%、そのなかでも75歳以上は29%も増加するのだそうです。
しかし、これらは日本では普通の数字。
愛知県や首都圏では、75歳以上が約50%増加し、病院や福祉施設が圧倒的に不足する事態になるのだとか。
日本の総人口は、50年後には約6千万人になるが、そのくらいが適正な規模だと論じます。
私より若い団塊ジュニア世代が去れば、いい国になるというのです。
私の子どもたちが、老人になったころです。
それにしても、もう少し出生率を高めなければいけません。
出生率の低下は女性たちのストライキだと、私は思います。
家事も育児も押しつけられ、世間は助けてくれず、すぐ親の責任が問われる世の中になってしまいました。
産んでも「待機児童」だなんて、そりゃ産みたくなくなりますよね。
これからは、会社は今の半分しか要らなくなります。
ちゃんとまともな給料を払い、人を大切にする中小・零細企業こそが生き残るんだそうです。
その言葉は信じて、生き残る会社にしようと思いました。
