所有機関車のナックル化を進めてきましたが、その中でEF58は簡単にはいきませんでした。と、いうのもEF58は台車マウントであり、カプラーポケットが特殊な形であることが理由です。
そもそも、ナックルカプラーを台車マウントのポケットに入れるためには下の画像にあるアダプタが必要になります。

先端に飛び出ている軸にカプラーを固定して、カプラースプリングで遊びを設けているようです。EF58が台車マウントであるなら、このアダプタを使えばと思いましたが、そうすると先台車の車軸に干渉したり、客車とのカプラー高が合わなかったりします。しかしアダプタがないと、カプラーがグラグラして格好が悪くなってしまいます。カトーカプラーとは支持方法がそもそも違うことが原因のようです。
で、どうしようか色々考えた挙句、「カプラーを押さえる軸とスプリングさえあればいい」という結論を出し、先台車をばらしてみました。

台車自体には穴を開け軸を通す土台すらないことが判ります。そこでこの上にかぶさる部分(なんていうんでしょうか?)が適任となるため、現物合わせで軸位置を決め、極細のプラ棒で軸を作ります。↓は裏側からみた図になります。

あとはナックルカプラーを組み込み、スプリングをセット、分解の逆の手順で組み立てます。客車と連結してみたものが↓です。

カプラー高はピッタリ。グラツキも見られません。トリップピンはつけていないので自動開放はできませんが、自動(追突?)連結は問題なくできます。
旧製品のEF58やEF57は先台車の下側からとなりますが、ほぼ同様の工程で加工できます。
あとはマイクロ製とTOMIX製の機関車のナックル化です。

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