2021/3/1
「色」
名もない草の
いちはやく咲いてむらさき
山頭火
今日からは三月。
俗に花見月や夢見月ともいわれ、
枯色に覆われた冬から一変、
あたりには春の色が溢れて
視界に広がる色がいい。
仏教でいう色とは物質を意味し、
色即是空はまさに
永久不滅の実態はないという教えである。
春を彩る花々は、その教えを体現しているか、
今この一瞬の華やかさを無言で伝えてくれるようだ。
空即是色。
無でない、そのままこの世に存在する物の姿
なればこそ、このひとときの有り難さが
胸を打つ…。
合掌

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投稿者: みみづく スタッフ
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