幼少期の微かな記憶に秋の山菜採りがある。
当時の大人たちは、皆、どれが食べられて
どれが食べられないかをよく知っていた。
見よう見まねで、きのこをとっては
これは大丈夫かと聞いて、自慢げに袋に入れたものだ。
自分も一緒にとったことで
大人になったような、
ちょっと誇らしい気持ちになれた思い出である。
当時の大人たちの年齢になったが、
山に入ることはないし、また
見分ける知識もない。
自分の人生において
何か大切なものを忘れてきたと思う所以は
ここにもある…。
今日の一日(ひとひ)、
秋の味覚が誘う・・・。
合掌

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