今注目のパワースポット!みみづく地蔵尊に願いをきいてもらいましょう。
2021/2/26
どんな人も一度や二度は
お世話になったことがあろう薬がある。
腹痛や頭痛のそれではなく、
いわゆる日にち薬というものだ。
効用は様々だが、
とりわけ心の痛みにはこれより他はない。
言葉通り、効かせるには時間がかかる。
その時間をどう過ごすかはそれぞれである。
いくつもの痛みが同時進行する今、
この薬の効き目を実感できるのは
いつになるだろう。
合掌

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2021/2/25
乾きたる垣根の土や蕗の薹
高浜虚子
ここだよと小さな声を発したかどうか。
春の顔はいつも謙虚に朗らかである。
ゆえに、見つけたときの
ちょっとした感動が実にいい。
件のワクチン以上に、
心に効く春の効用。
いや、体も元気になれそうである。
合掌

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2021/2/24
昨年払った枝を整理するために
もう一度場所を移したところ、
小鳥たちが代わる代わる降りてきた。
どうやら、
地面には餌となる虫が
あらわになるのを知っていて
彼らはこの機を待っていたのである。
ここしばらく、地面を触る度に
こんなやり取りがあるだろう。
済んだ声で枝間を行き来する、
春待ちの日々…。
合掌

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2021/2/23
20年以上続くデフレ下にあって
様々なものが失われてきた。
自戒の念を込めて思うことは、
まず、互いを敬う心そして尊ぶ心。
日々に追われて、
常に弱いものへ皺寄せが連鎖する社会、
自分だけ何とかなればいい、
自分さえ良ければ多少の犠牲は仕方がない。
そんな気持ちが広がりやすいのである。
関われば邪魔くさい、
知らぬふりをしたほうが得だ、
そう、考えてはいないだろうか。
だからこそ今、
関わりを諦めず、人を敬い、
そして尊ぶ心を自身に問い続けたい。
もう、
傍観してはいられない。
合掌

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2021/2/22
花は愛着にちり、草は棄嫌におふ。
道元禅師
春爛漫の陽気に促されて
桜はいよいよ開花へ動き出した様子。
桜を待つ心がはやるばかりで、
足元に伸び始める草には目もくれない。
いや、目にしても春告の佇まいに
優しさを向けるかは別だ。
どんな草花も共に生きる命である。
枯れた風景にあおさが戻ってきたことを
とにかく喜ぶべし…。
合掌

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