新型コロナウイルスの影響で、
外出を自粛したり、人と会う機会が減っている方が
多いかと思います。
特にご高齢者におきましては、
このような生活が長く続く
ことによる健康への悪影響が懸念されています。
外出を控えて家に閉じこもりがちになり、
歩行機会が失われることで、
動かないこと(生活不活発)による、
フレイル(虚弱)が進みます。
ご高齢者だけでなく、
オンライン授業が多くなった子供たち
在宅ワークで通勤時間で立っていた時間がなくなった方たち
長い時間座っていたり、
臨時で作ったワークする環境がカラダに合わなかったりで
筋力が落ちている方達も増えていることも
カラダを触らせて頂いているので感じています。
その結果、
体の回復力や病気に対する抵抗力も
低下することに繋がります。
免疫力を高めるためにも、
意識的に体を動かし、
フレイル予防に取り組むことが大切です。
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フレイルとは
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フレイルとは…
「Frailty(虚弱)」の日本語訳です。
健康な状態と要介護状態の中間に位置し、
身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを
指しますが、適切な治療や予防を行うことで
要介護状態に進まずにすむ可能性があります。
フレイルの悪循環…
自粛生活が長くなるにつれ、
以前の生活以上に活動量が減り、
筋力が低下することで、
バランス障害や転倒・骨折を引き起こし、
移動困難になり、さらに筋力が低下します。
活動性が落ちれば、
食欲が湧かないので食事の摂取量が減り、
タンパク質をはじめとした栄養素の摂取不足による
低栄養状態になります。低栄養状態が続くと
筋力や筋肉量がますます減少していきます。
このような悪循環が加速していき、
要介護状態になる可能性が高くなってしまいます。
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フレイル予防のポイント
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新型コロナウィルス感染症の予防を行いながら、
フレイルに注意しつつ、健康の維持に努めるためには、
「栄養」「運動」「人とのつながり」
の3つのポイントが重要となります。
外出の際には、
マスクの着用・人混みを避ける・
帰宅後は手洗いをすぐに行う
などの感染予防対策を行ったうえで、
次のことを実践しましょう。
●バランスの良い食事で低栄養を防ぎましょう
十分なエネルギーのあるもの、
また、特に筋肉をつくるタンパク質が多く含まれる食材や、
筋肉の増強をサポートするビタミンDを多く含んだ食材を
積極的に食べましょう。
ビタミンDは、きのこ類、魚介類、卵に多く含まれます。
食事後の歯磨きは、口を清潔に保ち、
風邪やインフルエンザ対策になるだけでなく、
口腔機能の衰えの予防に欠かせません。
●座っている時間を減らしましょう
テレビを見ながらストレッチ、
スクワットなどを行ったり、
ラジオ体操のような自宅でできる運動を
積極的に行いましょう。
また、人との距離をしっかり取ったうえで、
ウォーキングなどを日常的に行いましょう。
筋肉や骨の維持、形成に欠かせないビタミンDは、
日光を浴びることで つくりだされます。
また歩くことは気分転換にもなり、
血流の循環を良くし免疫力を活性化してくれます。
●人とのつながりを持ちましょう
外出機会が失われると、
人とのつながりが希薄になり、
意欲の低下や認知機能が著しく低下する恐れがあります。
家族や友人と意識的に連絡を取り合うようにしましょう。
ちょっとした挨拶や会話だけでも
電話やオンラインを活用して行うと良いでしょう。
人とのつながりは、
さまざまな不安やストレスを軽減し、
安心して暮らすための重要なポイントです。
なんとか、元氣に乗り切りましょう!

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