団員数188名の、巨大合唱団の練習が始まりました。
指導の先生の指示は、とても簡潔で明確。
音がどんどん整っていく様は、芸術作品の制作工程を見るようで、とっても楽しい。
パート練習のお手伝いをすることになったので、あわててスコアの勉強をしています。
モーツアルトは古典派(と後世の私たちは勝手に呼んでるけど)、
当時『時代遅れ(?)』になりかけていたバロックの『対位法』もしっかり勉強していて
随所にちりばめていますが、この対位法がとっても面白い!
ラグビーやサッカーのように、『主題』というボールをパスしてつなぎながら、
皆でゴールを目指す、まさに体育会系の音楽、と私は勝手にイメージしています。
そして、恐ろしいことに(笑)、このボールは1個じゃない!
選手がボールを操るのに一生懸命だと、指示を見損なうわ、他の選手と激突するわ、
はたまた、周りに気を取られすぎると、自分のボールを取りこぼすし。
そして、tutti(みんなで、せ〜の、で一緒に歌うところ)は、
急ブレーキをかけて、4人5脚で完全に揃えてゴールイン!
しかもこれは音楽なのですから、美しくなければ!
モツレク2曲目のキリエは、Allegro(高速)の対位法と、
Adagio(超スロー)なtuttiの組み合わせなので、そりゃ、難しい。
前半で息が上がってしまうと、最後のtuttiでコケます。
パート練習と言っても、ソプラノとアルトを同時にやったので、
『パス回し』と『足並みそろえ(この場合2人3脚ですが)』は当然入ります。
そしてパート練習で、わたしは3回、みんなをコカしてしまいました。



何としても、本指揮者のテクを、ここは盗まなければなりません! ああ、楽しい。

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