昨日は、先日のオープニングとは大違いのよいお天気!
新緑の道をサイクリング気分で、バルコに向いました。
今日のギャラリーお当番は短い時間です。
一人きりを覚悟していたのですが、到着すると、榊原先生がおられました。
ギャラリーに出没する妖怪の話、良質な退屈な時間についてのお話、物づくりの心についてのお話に花が咲きました。
話し込んでいるうち、わたしも、子供たちも毎回その作品を拝見するのを楽しみにしている作家さんの、麻生さんも来られて、お客様もいらっしゃらない時間のおしゃべりも楽しみました。
ブログUPの許可をいただいて、それでは、麻生さんの今回の作品。
小さい頃、家の床の間に使われていたぼこぼこ節のある、チョコレート色のぴかぴかの柱が、ピーナッツチョコレートに見えてしょうがなく、こっそり噛み付いてみたり、綺麗な色の色水ができると、美味しそうだなぁ、美味しいかもとこっそり飲んでみたりしていたわたしとしては、描かれている絵とわかっていても、麻生さんの作品を見ると、ついつい、そんな気持ちを思い出し、手にとって、味わいたくなる衝動に駆られるのです。
そして、布に描かれている器も手にとりたくなるのも、毎回で、美術の手法に疎いわたしとしては今回ずっと疑問に思っていたその陶器のようにみえる描き方の手法をうかがえたのもとても興味深いお話でした。
また、麻生さんより先日ギャラリーお当番だったときに、わたしが作ったものを布絵と気づかず描いた絵と思い込んでご覧になっていたお客さんがいらっしゃったという貴重なご感想をうかがうことも出来ました。
(どんなご感想も、わたしの血となり肉となる有難く嬉しいものだといつも思います。ありがとうございます。)
さてさて、肝心な接客ですが、ギャラリーに由縁のあるご高齢の紳士が唯一わたしがいる時間にいらっしゃったお客様でした。
布絵を見てくださってのご感想、そしてご自身のガラスコレクターの現在の悠々自適の生活のお話をお聞かせくださいました。最後に「毎日楽しんでいますよ。」とのお言葉を残して笑顔でお帰りになりました。
よいお天気と相まって、とても気持ちのいいギャラリーでのひと時でした。
日の当たっているお昼のバルコの雰囲気が私は、たまらなく好きです。
毎日めまぐるしい予定が詰まっていますが、このギャラリーの中での時間は、ほんとうに心癒される時間です。
そんな場所に感謝です。
新しいバルコに生まれ変わるのも楽しみですが、この独特の空間がなくなるのは残念です。惜しむ気持ちもふくらんできた今日でした。
次回の終日の在廊も、楽しもうと思います。