箱根の山並みと箱根湯本駅を右に見ながら三枚橋を渡り畑宿へ。
畑宿までは約5kmで、高低差は約300m。
旧東海道(県道732号線)を行くと一部道が分かれ、石畳歩きがあるので楽しみ。
さあ頑張らなければと、気合十分だ。
三枚橋から10分ほどで、小田原城主北条氏菩提寺の早雲寺に。
境内は新緑が美しく、落ち着いたたたずまいだった。
箱根は言わずと知れた温泉地。
しばらく温泉に行ってないのでウズウズするけれど、今日は東海道歩きが目的と思い直す。
早雲寺から10分ほどの正眼寺前に、石畳への道しるべが。
せっかくだから正眼寺にも立ち寄ってみたら、境内に素晴らしい枝垂桜があり青空とのコントラストに見とれてしまった。
県道は道幅が狭い場所が多いので車に注意しながら歩き、初めての石畳へ。
10分ほどで県道へ出ると、山懐に抱かれた温泉街が眼下に現れた。
山肌には新緑と桜が点在していて、目に優しい春色景色に再び見とれてしまった。
温泉誘惑に負けず先に進んだのはもちろん。
三枚橋からすっと登り坂だが苦ではない。
それにしても歩いているのは私たちだけ。
何回かバスとすれ違ったけれど、こんなに良い季節なのに歩かなければもったいないは、大きなお世話?
三枚橋から1時間半ほどで「須雲川自然探勝歩道入口」に到着。
畑宿まで1,7kmと表示があり山道歩きに。
途中の須雲川丸太橋が幅が狭くちょっと不安だったが、清らかな水辺は心地良かった。
県道を渡り、再び自然探勝歩道・割石坂入口で初めて男性とすれ違ったけれど、人が少ないのは平日のせいかしら。
割石坂のところどころに、江戸時代の石畳が残っていた。
角が取れた石は光沢をおびていてきれいだ。
多くの旅人の足元を支えてくれた石たちに、心の中で「長い間ご苦労様」と。
再び県道に出て「箱根旧街道」案内表示がある山道へ入るとまた石畳になり、須雲川自然探勝路入口から1時間ほど、三枚橋から2時間半ほどで畑宿に。
畑宿は正式な宿場ではなかったが、茶屋が立ち並び賑わっていたらしい。
箱根登山バスの本陣跡停留所横には、本陣跡案内板が。
本陣は参勤交代の大名たちの休息場所だったようだ。
これから更に勾配が厳しくなる箱根の山を登るのだから、その前に一休みしたくなるのは当然だ。
東海道最大難所の箱根東坂の畑宿からの高低差は約400mだから、三枚橋からは700mほどを登らなければいけない。
私たちのように好天の日を選び、時間をかけて歩けるわけではないので、往時の旅人の苦労を思うと頭が下がる。
そういえば、畑宿まで昼食休憩から水分補給以外一度も休まなかった。
だから夫は、バス停のベンチに座りモグモグタイムなのだ。
私はいつものように付近の撮影に忙しい。
もちろん帰りはバスに乗ったけれど、下り坂がことのほか急だったのでびっくりだった。
次回は、更に傾斜がきつい本格的箱根越え。
畑宿から箱根関所・箱根宿を目指し、翌日は箱根宿から箱根峠へ登り三島宿に下る予定だ。
箱根峠から三島宿までは16kmほど、高低差が800m以上なのでちょっとハードかも・・・。
大丈夫かな〜
ちゃんと歩けるかな〜