今年は夫婦揃って節目の年。
これからの目標になればと街道歩きを思い立ち、旧東海道を歩くことにした。
月1〜2回のペースで数年かけて、宿場の名所や史跡巡りもしたいと夢が膨らむ。
東海道53次といえば起点は日本橋。
せっかくなので1月出発と思っていたのに、オミクロン株が増え続け・・・。
さんざん考えた結果藤沢宿からスタートし、お江戸日本橋へは京都三条大橋到着後に再び藤沢宿から目指すつもり。
藤沢宿は6番目の宿場町で、江の島や鎌倉、そして大山詣での拠点として賑わっていたようだ。
一番名所は遊行寺らしいので、目標達成をお願いして出発することに。
遊行寺門前には「藤沢宿交流館」という観光施設があったが休館日で残念。
さあ頑張ろう!と、東海道の面影探しをしながら1日目開始だ。
藤沢市は東海道歩きを推奨しているのか、案内表示が結構ありじっくり読んだら面白そう。
風情のある建物もあったりでちょっと気になる。
まだ出発したばかりで先が長いし、日本橋に向かう時に再度藤沢宿から出発するので、気になることは後日ネットなどで調べることにして写真を撮りながら先へ。
藤沢宿京見附案内板を過ぎ、旧道が国道1号線と合流する四ツ谷交差点付近には四ツ谷不動(大山道分岐案内)と大山阿夫利神社一の鳥居があった。
四ツ谷には立場(宿場の間にある休憩所)があり、旅人で賑わっていたとのこと。
大山道も面白いかも?と、東海道歩き1日目なのに気になってしまう。
国道1号線の藤沢一里塚跡を過ぎ、茅ヶ崎市に入ると松並木が増えて東海道らしくなった。
暑い季節などは特に、木陰はホッとする環境だ。
昔は松並木の向こうに大山などの山並みや、運が良ければ富士山を眺めながらの道中だったのだろうと思うと羨ましい。
茅ヶ崎には宿場はなかったけれど宿場の間の村ということで立場があり、茶屋なども多かったようだ。
菱沼歩道橋近くの牡丹餅立場は、牡丹餅名物の茶屋があったので名付けられたとのこと。
この辺りは、進行方向左側に海が見えたらしいので、疲れたらやっぱり甘いものと良い景色よねと納得。
車で通るのと歩くのでは印象が違うのは当たり前だ。
一里塚跡などの案内表示や日本橋からの距離表示、現在の道路標示で距離を確認しながら江戸時代の旅を想像するのも楽しい。
藤沢宿から約8kmをゆっくり2時間半ほどで歩き、茅ヶ崎駅付近にたどり着いたので休憩を。
今はコンビニやスーパーなどがあるのでトイレ探しや食べ物調達に苦労することはないけれど、江戸時代の宿場と立場の混雑具合はどうだったのだろう。
日々どのくらいの人が旅をしていたのだろうか。
→その2へ続く